Land Roverのバッテリーが上がった!まず何をすればいい?
ランドローバーのバッテリーが突然上がってしまった場合の対処法を解説します。
緊急対処:ジャンプスタート
用意するもの:
- ブースターケーブル(16mm²以上推奨)またはジャンプスターター
- 救援車
手順:
- ランドローバーのボンネットを開ける
- 赤ケーブルを自車の+端子に接続
- 黒ケーブルを車体アース(エンジンブロック)に接続
- エンジン始動し、10分ほど充電後に走行
- ケーブルを逆順で取り外す
注意: 一部のランドローバーは高電圧補機バッテリー(48Vマイルドハイブリッド)を搭載しており、通常の12Vバッテリーとは扱いが異なります。ジャンプ前に必ず使用しているシステムを確認してください。
Land Rover 車種別バッテリー適合表
| 車種 | 年式 | 容量 | 規格 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| レンジローバー(L460) | 2022〜 | 105Ah | AGM | マイルドハイブリッド搭載モデルあり |
| レンジローバー(L405) | 2012〜2022 | 105Ah | AGM | — |
| レンジローバー スポーツ(L494) | 2013〜 | 105Ah | AGM | — |
| レンジローバー イヴォーク(L551) | 2019〜 | 90Ah | AGM | マイルドハイブリッド搭載 |
| レンジローバー イヴォーク(L538) | 2011〜2019 | 80Ah | AGM | — |
| ディスカバリー(L462) | 2017〜 | 105Ah | AGM | — |
| ディスカバリー スポーツ(L550) | 2014〜 | 90Ah | AGM | — |
| ディフェンダー(L663) | 2020〜 | 105Ah | AGM | マイルドハイブリッド搭載モデルあり |
ランドローバーのバッテリーはAGM・EFB指定
ランドローバー全モデルはアイドリングストップやブレーキエネルギー回生システムを採用しているため、AGMバッテリー(またはEFBバッテリー)が必須です。
通常のバッテリーを使用した場合のリスク:
- 充電制御システムとの不整合によりバッテリーが急速に劣化
- アイドリングストップが正常動作しない
- ECUがバッテリー異常を検知してエラーを出力
バッテリー交換後のBMS登録(Battery Monitoring System)
ランドローバーはバッテリー交換後に必ずBMSのリセット・登録が必要です。
BMSリセットが必要な理由
ランドローバーはバッテリーの充電状態・健全度をECUが学習しています。新しいバッテリーを装着しても、古いデータのまま動作するため充電が最適化されません。
対応方法
方法1:SDD(Symptom Driven Diagnostics)ツール使用
- ランドローバー正規ディーラーまたはSDD対応のショップで実施
- バッテリー容量・型式をECUに登録
方法2:IIDTool(サードパーティ診断ツール)
- 個人でもBMS登録が可能なアダプター(JLR専用)
- 費用:本体約30,000〜50,000円
方法3:走行によるアダプテーション(非推奨)
- 数百km走行するとECUがある程度学習するが、完全な最適化はされない
バッテリーが上がりやすい原因(Land Rover)
ランドローバーはヨーロッパ車の中でも電気系統が複雑で、バッテリー上がりのトラブルが多い車種として知られています。
主な原因:
- テレマティクスシステムの常時稼働:InControlシステムが常時通信
- 長期駐車:10日以上乗らないと電圧低下リスク
- 空調・シートヒーターの同時使用:電力消費が大きい
- バッテリー本体の劣化:欧州車は3〜5年での交換が推奨
対策:
- 週1回以上の走行、または月1回の30分以上走行
- 長期保管時はCTEK等のトリクル充電器を使用
- バッテリー交換後はSDDによるBMS登録を実施
Land Rover 推奨バッテリー本体(型式別)
下記は Land Rover 各モデル別の推奨容量・規格です。必ず現バッテリーの上面の刻印(容量Ah・CCA・DIN寸法)を撮影してから購入してください。Land Rover は型式コードで容量が大きく違います。
イヴォーク L538(2011-2019)向け(80Ah AGM・DIN L4)
イヴォーク L551 / ディスカバリースポーツ L550 向け(90Ah AGM・DIN L4)
レンジローバー L460/L405 / レンジローバースポーツ L494 / ディスカバリー L462 / ディフェンダー L663 向け(105Ah AGM・DIN L6)
⚠️ マイルドハイブリッド搭載モデル(L460・L663 後期 など)は 12V バッテリーとは別に 48V システム搭載:12V 側の交換のみであれば上記マスタで対応可能ですが、48V 補機バッテリー側はディーラー作業必須です。
⚠️ BMS 登録(SDD or IIDTool)必須:未登録のままだと充電管理が不適切になり、新品バッテリーの寿命が短くなります。下記「## バッテリー交換後のBMS登録」セクションを必ずご確認ください。
推奨バッテリーブランド(Land Rover向け)
| ブランド | 品番例 | 特徴 |
|---|---|---|
| Bosch S5 AGM | S5A11(92Ah)、S5A12(105Ah) | ランドローバー純正採用 |
| Varta Silver Dynamic AGM | G14(80Ah)、H15(105Ah) | コスパ良好 |
| EXIDE Premium AGM | EA 900(90Ah) | 欧州向けOEM多数 |
ランドローバーのバッテリー交換費用
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| バッテリー本体(AGM 90Ah) | 18,000〜28,000円 |
| バッテリー本体(AGM 105Ah) | 22,000〜35,000円 |
| 工賃(ディーラー) | 10,000〜20,000円 |
| BMS登録(ディーラー) | 8,000〜15,000円 |
| DIY(部品代のみ) | 18,000〜35,000円 |
バッテリー交換後の確認事項
- インフォテインメント再設定:バッテリー脱着でInControl Touchの設定がリセットされる場合があります
- 時計・カレンダーの再設定:バッテリー交換後に時刻がリセットされます
- パワーウィンドウの初期化:全窓を一度全閉まで作動させる
- エラーコードの確認:BMSリセット後もエラーが残る場合はOBD2診断を実施
自分でも故障コードを確認したい方へ
ディーラーや工場に出す前に「何のコードが出ているか」だけでも知っておくと、見積りの読み解きや過剰整備の予防に役立ちます。市販の OBD-II(車載診断システム)スキャナーは 1996 年以降に作られた外車であれば多くの車種で故障コードを読み取れます。
※ 警告灯の点灯原因を完全に解決するには整備士の判断が必要ですが、原因コードを把握しておくだけで対応スピードと納得感が変わります。
まとめ
- ランドローバーのバッテリーは全モデルAGM指定(一部EFBも可)
- バッテリー交換後はBMS登録が必須(未登録だと充電管理が不適切になる)
- ランドローバーはバッテリー上がりが多い車種のため、トリクル充電器の常備を推奨
- DIY交換は可能だが、BMS登録はSDD対応ショップに依頼するのが確実
- マイルドハイブリッド(マイルドハイブリッド)搭載モデルは12Vバッテリーとは別に48Vシステムがある
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