この記事でわかること

  • Tiguan AD系(2017〜2024年)/BW系(2024年〜現行) 全グレードの推奨エンジンオイル規格(VW 504.00/507.00)
  • 車両形式別のオイル容量(フィルター込み)
  • 交換サイクルと正しいタイミング
  • 1.4 TSI/2.0 TSI/2.0 TDI/eTSI(マイルドハイブリッド)/eHybrid(PHEV) 各エンジンの違い
  • Amazon・楽天で買えるおすすめ製品リンク

🔍 この記事での「型式」表記について

車検証の「型式」欄に ABA-5NCZE のように書かれている場合、 ハイフン以降(例:5NCZE)が車両形式番号 です。

本記事では「AD系 / 5NCZE」のように シャシーコード/車両形式 を併記しています。

💡 VWの「3AA-」「3DA-」「3BA-」プレフィックスについて Volkswagen の車両形式は、ハイフン前の 排出ガス記号 が世代・規制適合で変わります。

  • ABA- = 平成17年規制(旧基準ガソリン)
  • 3BA- = ガソリン平成30年規制
  • LDA- = クリーンディーゼル平成21年
  • 3DA- = クリーンディーゼル平成30年
  • 3AA- = 48Vマイルドハイブリッド(VW独自・eTSI採用車)

同じ車両形式でも、年式・装備で記号が切り替わることがあるため、車検証の「ハイフン以降(車両形式)」で照合 するのが確実です。


対象車種・年式

このページは Tiguan AD系(2代目/2017年〜2024年)/BW系(3代目/2024年11月〜現行) に該当します。 5人乗り標準ボディ/Allspace(3列7人乗り・AD系)/PHEV/TDI ディーゼル を含みます。

AD系(2代目・2017〜2024)

グレード 車両形式 フル表記 エンジン
TSI Trendline / Comfortline / Highline 5NCZE ABA-5NCZE 1.4L 直4 TSI(150ps)
TDI Highline / R-Line 4MOTION 5NDFGF LDA-5NDFGF / 3DA-5NDFGF 2.0L 直4 TDI ディーゼル(150ps)
TSI 4MOTION R-Line 5N系(2.0TSI) 3BA- 2.0L 直4 TSI 4MOTION(220ps)
Allspace(3列7人乗り) 5NDFGFL 等 ABA-/3DA- 1.4L TSI または 2.0L TDI

BW系(3代目・2024年11月〜現行)

グレード 車両形式 フル表記 エンジン
eTSI Active / Elegance / R-Line BW系(1.5TSI MHEV) 3AA- 1.5L 直4 TSI + 48Vマイルドハイブリッド(150ps)
TDI 4Motion Active / Elegance / R-Line BW系(2.0TDI) 3DA- 2.0L 直4 TDI 4MOTION ディーゼル(150ps)

⚠️ BW系(2024年11月発売)の車両形式は新型のため、ディーラーまたは車検証で正確な番号を確認してください。本記事ではエンジン仕様・推奨オイル規格は確定情報をベースに記載しています。


型式別 推奨オイルスペック一覧

型式・エンジン 推奨規格(VW Norm) 推奨粘度 容量目安(フィルター込み)
5NCZE(AD系 1.4 TSI) VW 504.00 5W-30 約4.3L
5NDFGF(AD系 2.0 TDI) VW 507.00(DPF対応) 5W-30 約5.7L
AD系 2.0 TSI 4MOTION(R-Line) VW 504.00 5W-30 約5.7L
Allspace(1.4 TSI) VW 504.00 5W-30 約4.3L
Allspace(2.0 TDI) VW 507.00 5W-30 約5.7L
BW系 eTSI(1.5 TSI MHEV) VW 508.00 / 504.00 0W-20 または 5W-30 約4.3L
BW系 TDI 4Motion(2.0 TDI) VW 507.00 5W-30 約5.7L

⚠️ 容量はエンジン型式・年式によって若干異なります。最終的にはオーナーズマニュアルか給油口付近のラベル、またはディーラーへの確認をお願いします。 ⚠️ TDI(ディーゼル)には必ず VW 507.00 認証オイル を使用してください。DPF(ディーゼル微粒子フィルター)を保護するための低灰分(Low-SAPS)規格です。 ⚠️ BW系 eTSI(1.5 TSI MHEV)は最新のVW 508.00(低粘度0W-20指定)が標準になりつつあります。年式により 504.00 5W-30 指定の場合もあるため、必ず取扱説明書を確認してください。


推奨オイル規格「VW Norm(フォルクスワーゲン承認規格)」とは

Volkswagen は独自に定めた VW Norm(VW 504.00 / 507.00 / 508.00 など) という承認規格を持っています。エンジン・DPF(ディーゼル車)・触媒を保護するため、この規格を満たしたオイルを使うことが強く推奨されます。

Tiguan で使われる主な規格

規格 用途 特徴
VW 504.00 ガソリン車(TSI/eTSI 一部) DPF/触媒対応の低灰分(Low-SAPS)、ロングライフ
VW 507.00 ディーゼル車(TDI) DPF対応の低灰分、ディーゼル専用配合
VW 508.00 最新ガソリン車(一部 eTSI 0W-20指定) 超低粘度・燃費重視・新型エンジン専用
VW 502.00 旧型ガソリン(DPF非装着車) 通常SAPS、現行Tiguanには非推奨
VW 505.01 旧型ディーゼル(DPF非装着) 通常SAPS、現行Tiguanには非推奨

市場での代表製品(VW 504.00 / 507.00 認証)

  • Motul 8100 ECO-NERGY 5W-30(504.00 / 507.00 両認証)
  • Mobil 1 ESP 5W-30(504.00 / 507.00 両認証)
  • Castrol EDGE Professional LongLife III 5W-30(504.00 / 507.00 認証)
  • Shell Helix Ultra Professional AV-L 5W-30(504.00 / 507.00 認証)

🔴 重要:「ただの 5W-30」ではダメです。必ずパッケージに「VW 504.00」または「VW 507.00」の認証マーク・表記があるオイルを選んでください。規格未認証のオイルを使うと、エンジン内部の汚れ(スラッジ)やDPF(ディーゼル微粒子フィルター)の詰まりにつながり、修理費が高額になるケースがあります。特に TDI(ディーゼル)の DPF 交換は20万円〜 と高額で、原因がオイル不適合だった場合は保証対象外になることもあります。


🚗 あなたの車には何L必要?(早見表)

愛車のグレード・型式から、オイル交換時に必要な量をチェックしましょう。 ※下記はオイル+オイルフィルター同時交換時の目安量です(メーカー公表値ベース)。

グレード・車両形式 エンジン 必要量
Tiguan AD 1.4 TSI(5NCZE) 1.4L TSI 約4.3L
Tiguan AD 2.0 TDI 4MOTION(5NDFGF) 2.0L TDI ディーゼル 約5.7L
Tiguan AD 2.0 TSI 4MOTION R-Line 2.0L TSI 約5.7L
Tiguan AD Allspace 1.4 TSI 1.4L TSI 約4.3L
Tiguan AD Allspace 2.0 TDI 2.0L TDI 約5.7L
Tiguan BW eTSI(1.5 TSI MHEV) 1.5L TSI + 48V MHEV 約4.3L
Tiguan BW TDI 4Motion(2.0 TDI) 2.0L TDI 約5.7L

🛒 購入の目安

  • 必要量 4〜5L(1.4 TSI/1.5 eTSI) → 5L缶 1本でOK
  • 必要量 5〜6L(2.0 TSI/2.0 TDI) → 5L缶 1本+1L缶 1本
  • 万一の補充用に 1L缶を1本 常備しておくと安心

※実際の必要量は車両状態・整備マニュアルで最終確認をお願いします。


おすすめエンジンオイル(Amazon)

Tiguan AD 1.4 TSI(5NCZE)/BW eTSI 向け(ガソリン・VW 504.00)

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選ぶポイント:必ずパッケージに「VW 504.00」の認証マーク・表記があるものを選んでください。粘度(5W-30)だけ合っていても、規格が違うとエンジン保護性能が不足します。1.4 TSI/1.5 eTSI には特にロングライフ規格のオイルが推奨されます。

Tiguan AD 2.0 TDI(5NDFGF)/BW TDI 4Motion 向け(ディーゼル・VW 507.00)

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TDIオーナー必読:2.0L TDI ディーゼルエンジンには DPF(ディーゼル微粒子フィルター)が装着 されています。VW 507.00 認証は「DPF を詰まらせない」ための低灰分(Low-SAPS)規格で、これ以外のオイルを使うと DPF が早期に劣化・詰まる可能性があります。必ず「507.00」表記のあるオイル を選んでください。


楽天派の方はこちら:楽天市場のおすすめ高品質オイル(Motul 8100 ECO-NERGY 5W-30 5L/VW 504.00 / 507.00 両認証)はこちら。VW/Audi DPF付き対応で、ガソリン・ディーゼル両方で使える万能タイプです。

🧪 さらに性能を引き上げるなら: オイル交換時にエンジン保護添加剤を併用すると、燃費向上・摩擦低減効果あり。特にダイレクトインジェクション(直噴)の TSI/TDI はカーボン堆積が起きやすいため、定期的なケアがおすすめです。


オイルフィルター(エレメント)も同時交換を

エンジンオイル交換の際は オイルフィルター(エレメント)の同時交換 を強くおすすめします。フィルターには前回交換分の汚れが残っており、新しいオイルを汚染してしまいます。

Tiguan のオイルフィルターは、エンジン上部からアクセスできる カートリッジ式(紙製エレメント+Oリング) が採用されています。整備性は比較的良好で、DIY 交換も可能なレベルです。

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フィルター選びの注意:Tiguan でも 1.4 TSI/2.0 TSI/2.0 TDI/1.5 eTSI で 対応フィルターが異なります。型式番号(5NCZE/5NDFGF 等)または車検証情報を控えてから購入してください。社外品では MANN-FILTER/MAHLE/HENGST などの欧州ブランドが純正同等品として信頼できます。


交換サイクルの目安

使用状況 交換サイクル
通常使用(ロングライフサービス対応) インジケーター表示に従う(最大 約15,000〜30,000km または2年)
シビアコンディション(短距離・渋滞中心) 5,000〜10,000km ごと または 6ヶ月〜1年ごと を推奨
TDI(ディーゼル)短距離中心 1万km ごと または 1年ごと (DPF再生未完了によるオイル希釈対策)

Tiguan には ロングライフサービス(LongLife Service) が搭載されており、走行状況に応じて次回交換時期がメーターに表示されます。

ただし、日本の都市部は世界的に見てもシビアコンディション に該当します。インジケーター任せではなく、1年または1万km のどちらか早い方 で交換するのが安心です。

💡 エンジンオイルは外車メンテナンスの最優先事項です。 指定外のオイルや長期放置はエンジン内部の摩耗・スラッジ堆積・DPF詰まりにつながり、修理費が数十万円〜エンジン載せ替え(100万円超)になるケースもあります。

⚠️ TDI(ディーゼル)の特別な注意点 ディーゼルは DPF再生(フィルター内の煤を燃焼させる工程) が走行中に自動で行われます。短距離走行ばかりだと再生が完了せず、未燃焼軽油がオイルに混ざって希釈(オイルが薄くなる)する現象が起きます。短距離中心の方は 半年または5,000kmごと の早めの交換を推奨します。

⚠️ eTSI(マイルドハイブリッド)の注意点 eTSI は 48V システムでエンジン始動・低速アシストを行うため、短距離・コールドスタートが多くなりがちです。エンジンオイルの劣化が早くなる傾向があるため、通常モデルと同じ、または短めのサイクル(1年または1万km)での交換を推奨します。


DIY交換の基本手順(参考)

  1. 暖機後10分冷ましてからアンダーカバーを外し、ドレンボルトを外して廃油を抜く(廃油受けトレイ必須)
  2. オイルフィルターハウジング(エンジン上部)を外しエレメントを交換、Oリングは新品に
  3. 新フィルター装着時にOリングへオイルを薄く塗ってから手締め→規定トルクで本締め
  4. ドレンボルトを規定トルクで締める(締めすぎ注意・銅ワッシャーは新品推奨)
  5. アンダーカバーを元通りに固定
  6. 規定量のオイルをオイルキャップから注入
  7. エンジン始動 → 油圧警告灯が消えることを確認
  8. 数分後エンジン停止 → レベルゲージまたは車載オイルレベルセンサーで量を確認・調整

⚠️ Tiguan AD系後期/BW系はディップスティック(オイルレベルゲージ)が省略されている個体があります。その場合は メーター内の電子オイルレベル表示 で確認します。エンジン停止後3〜5分待ってから「車両設定 → サービス → エンジンオイルレベル」で確認できます。

⚠️ TDI(ディーゼル)の DIY 交換は廃油の取り扱いに注意:ディーゼル廃油はガソリン廃油と分けて保管・廃棄が必要な地域もあります。必ず ガソリンスタンドやカー用品店の廃油回収サービス を利用してください。


よくある質問

Q. 純正(VW)のオイルじゃないとダメですか? A. VW 504.00 / 507.00 の認証を取得していれば、社外品でも純正と同等の性能です。Mobil 1・Castrol・Shell・Motul などの大手ブランドが認証済み製品を多数ラインナップしています。コスパ重視なら社外品の認証オイルがおすすめです。純正オイル(VW Castrol 共同開発品)は信頼性が高い反面、価格が割高な傾向があります。

Q. 1.4 TSI(5NCZE)に 2.0 TDI 用の VW 507.00 オイルを入れても大丈夫ですか? A. 基本的には使用可能ですが推奨はしません。VW 507.00 はディーゼル DPF 対応の低灰分規格で、ガソリン車にも使えますが、価格が割高です。逆に TDI に VW 504.00 のみ認証のオイルを入れるのは NG(507.00 の方がディーゼル DPF 保護に最適化されています)。なお、Motul 8100 ECO-NERGY のように 504.00/507.00 両認証 の製品ならどちらにも使えるため、ガレージ管理が楽になります。

Q. 「5NCZE」と「ABA-5NCZE」、どちらが正しい型式ですか? A. 両方とも同じ車を指します。「5NCZE」が車両形式(ハイフン以降の本体)、「ABA-」は排出ガス記号(規制適合のラベル)です。中古車サイトや書類によってはハイフン前を省略することがあります。整備・部品照合では 「5NCZE」だけで十分 に1台を特定できます。

Q. オイルが黒くなったらすぐ交換ですか? A. 走行中に黒くなるのは TDI(ディーゼル)では特に正常です。色ではなく 走行距離・期間 で判断してください。逆に、ガソリン車(1.4 TSI/1.5 eTSI)で短期間で真っ黒になる場合は燃焼不良・燃料希釈の可能性があるため点検を推奨します。

Q. ディップスティックがないのですが、どうやってオイル量を確認しますか? A. AD系後期および BW系 の一部モデルはディップスティックが省略され、メーター内の電子オイルレベル表示 で確認します。エンジン停止後3〜5分待ってから、ステアリングスイッチまたはインフォテイメントの「車両 → サービス → エンジンオイルレベル」を選択してください。

Q. BW系 eTSI(1.5 TSI MHEV)は本当に 0W-20 でいいの?低粘度すぎない? A. 取扱説明書の指定に従ってください。最新の VW 508.00 規格は超低粘度で燃費を稼ぐ設計になっており、エンジンの軸受・タペットも 0W-20 前提で作られています。勝手に高粘度(例:5W-40)に変えると、油圧異常やエンジン保護機能の誤作動を招く可能性 があります。指定が 504.00 5W-30 の年式もあるため、必ず取説またはディーラーに確認を。

Q. PHEV(eHybrid・GTE)はオイル交換頻度が少なくていいですか? A. PHEV は短距離をEV走行で済ませることが多いため、エンジンオイルの劣化が早くなる傾向があります(コールドスタートが多いため)。通常モデルと同じ、または短めのサイクル(1年または1万km)での交換を推奨します。

Q. TDI(5NDFGF)で「オイル希釈」って何ですか? A. ディーゼルエンジンが DPF(微粒子フィルター)を再生する際、未燃焼の軽油がエンジンオイルに混ざる現象です。短距離走行で DPF 再生が完了しないと、オイルレベルが「上がる」「軽油臭がする」状態になります。早めの交換とときどきの長距離走行(30分以上の連続走行) で予防できます。


まとめ

  • Tiguan AD系(1.4 TSI/2.0 TDI/2.0 TSI)/BW系(1.5 eTSI/2.0 TDI)の推奨オイルは 5W-30(VW 504.00 または 507.00)
  • TDI(ディーゼル・5NDFGF)には必ず VW 507.00 認証オイル が必須(DPF保護のため)
  • BW系 eTSI(1.5 TSI MHEV)は VW 508.00(0W-20)指定の場合あり、必ず取説を確認
  • 容量は 1.4 TSI/1.5 eTSI で約 4.3L、2.0 TSI/2.0 TDI で約 5.7L
  • 交換はインジケーター表示またはディーラー指定サイクルに従いつつ、1年または1万km のどちらか早い方を目安に
  • 短距離中心の TDI は 半年または5,000kmごと の早めの交換が安心
  • フィルターは毎回同時交換が理想
  • 必ず VW Norm 認証済み(504.00/507.00/508.00)の信頼できるブランドを選ぶ

愛車のティグアン(AD/BW)を長く・気持ちよく乗り続けるために、オイル選びとサイクル管理は最優先のメンテナンスです。「ちょっと面倒だな」と感じたときこそ、ガイドに戻って正しい1本を選んであげてください。家族を乗せるファミリーSUVだからこそ、エンジンの健康は何よりの安心につながります。