結論

電池は「CR2450」。
1枚買えば、2分で直ります。

難易度 ★☆☆ 作業 約2分 費用 200〜300円 工具 マイナスドライバー1本

↓ これを買えばOK。コンビニ・100均にはほぼ置いていないので、ネットで買うのが確実です。

✓ 丸いボタン3つ・側面に溝がある通常キー(F20型) このページのままでOK

✗ 液晶画面付きのキー(Display Key) 充電式なので電池交換は不要 → 見分け方はこのページの下

✗ E87(旧型1シリーズ・2004〜2011) 充電式キーのため電池交換不可 → F40・E87の見分け方はこちら

✗ F40(現行1シリーズ・2019〜) 電池がCR2032で型番が違います → F40の手順はこちら

✗ 3シリーズ・X3など他のBMW 電池の型番が違う場合あり → 世代別の早見はこちら

この記事の目次7項目

交換のしかた(4ステップ)

BMW 1シリーズ F20 スマートキー電池交換の4ステップ図解。1 側面の溝にマイナスドライバーを差す、2 テコの原理でじわっと開ける、3 +面を上にCR2450を交換、4 閉めて動作確認

  1. キーリングを外して、側面の溝にドライバーを差す

    まずキーリングを外します(作業中に本体へ傷がつくのを防ぐため)。キーの側面にはわずかな溝が1箇所だけあります。そこへ小さなマイナスドライバーをそっと差し込みます。溝以外の場所に差すと、ケースに傷が入ります。

  2. テコの原理で、じわっと開ける

    力まかせは禁物です。強くこじるとツメが折れます。テコの要領で少しずつ力をかけると、ケースが開きます。

  3. +面を上にして、CR2450を交換

    古い電池はドライバーで軽く押し出すと外れます。新しいCR2450は「+」の刻印が上向き。逆向きだと反応しないだけでなく、そのまま放置すると基盤の腐食につながります。

  4. 閉めて、動作確認

    パチっと音がするまでケースを閉じ、キーリングを戻したら、車のそばでドアロックボタンを押します。ロック・アンロックが反応すれば、作業完了です。

交換ついでに、ケースの保護まで済ませるなら。 ケースの開け閉めでは、ツメや表面にどうしても小さな傷が入ります。今このタイミングで本革ケースを着けておくと、傷も指紋もまとめてカバーできます(BMW F10/F20/F30/E60/E87/E90/X3/X4 等対応)。

1シリーズ世代別 電池の型番・タイプ早見表

「うちの1シリーズはF20で合ってる?」——この記事はF20通常キー専用ですが、E87・F40の方は手順や電池の型番が違います。下表でまず自車を確認してください。

BMW スマートキー電池 世代別早見(CR2032 か CR2450 か)

  • G系(2018〜)

    代表型式
    G20 / G30 / G05 / F40
    電池
    CR2032
    開け方
    ツメ式
  • おすすめ

    F系(2011〜2019)

    代表型式
    F20 / F30 / F32 / F10 / F46
    電池
    CR2450
    開け方
    裏蓋スライド
  • E系後期(2005〜2013)

    代表型式
    E90 / E91 / E92 / E60 / E83
    電池
    CR2032(E83初期はCR2025個体あり)
    開け方
    ツメ式
  • Display Key(G系の一部)

    代表型式
    液晶画面付きキー
    電池
    充電式(交換不可)
    開け方
    USB充電

E87(2004〜2011)は充電式キーで、CR2450のようなボタン電池は入っていません。F40(2019〜2024)はCR2032(F20のCR2450より一回り小さい電池)です。買う前に自分の世代を必ず確認してください。

💡 F40は2019年デビューの新しい型番で、キー本体の開け方の溝位置がF20と微妙に違う可能性があります。無理にこじる前に、お手元のキーで溝位置をご確認ください。

E87(充電式キー)のオーナーへ

E87世代の1シリーズ(116i・118i・120i・130i など 2004〜2011年式)のキーは、走行中にイグニッションスロットから自動で充電される蓄電池式です。CR2450のようなボタン電池は入っていません。

電池切れのような症状(ボタン反応なし・距離が短い)が出た場合、原因は内蔵蓄電池の劣化です。蓄電池は基板にハンダ付けされているため、DIYでの交換は破損リスクが高く、ディーラーまたはBMW専門店での対応になります。修理費用の目安は1〜3万円です(BMW・MINI専門 ナーリーオートモービル整備工場の事例)。

F40(現行型)のオーナーへ

F40世代(118i・M135i xDrive など 2019〜2024年式)のキーはCR2032(直径20mm・厚さ3.2mm)を使います。F20のCR2450(直径24mm・厚さ5mm)とは別物で、サイズが小さく入りません(Panasonic公式・コイン形リチウム電池の品番違い)。

手順自体は本ページの4ステップとほぼ同じですが、買う電池はCR2032で間違えないでください。F40でCR2450を買ってしまうと、サイズが合わずに無駄になります。

電池を替えても反応しないとき — 電池以外の3つの原因

電池の型番も向きも合っているのに反応しない場合、原因は電池以外にあります。現場でよく見るのは次の3つです。

原因① 基板腐食(液漏れ・湿気)

電池の液漏れや、キーケースに入った水分が基板を腐食させているケースです。5年以上同じキーを使っている方・前回の電池交換から長く放置していた方に多い症状です。基板が腐食すると、電池交換だけでは復旧しません。

対処:キーを開けたときに、基板に白い粉や緑色のサビが見えたら基板腐食のサイン。自己修復は難しく、鍵専門店での基板修理(1〜3万円程度)または新規キー作成(ディーラー5万円前後)になります(鍵屋・玄関や車、バイクの鍵トラブル事例BMWディーラー新調費用の参考事例)。

原因② 内部コイル断線(落下・衝撃)

スマートキーをコンクリートに落とした・洗濯機で洗ってしまった経験がある方に多いのが、内部コイルアンテナの断線です。電池は新品でも、車側に電波が届かなくなるため反応しません。

対処:症状の特徴は「キーを車両に密着させればエンジン始動はできるが、離れると反応しない」。これはBMWの緊急始動モードで動いている状態です。コイル断線はDIY修理が困難で、鍵専門店または新規キー作成になります。

原因③ 冬季・低温による一時的な不具合

気温が氷点下5度を下回るような朝は、キーの基板やコンデンサが一時的に機能不全になることがあります(アレスのブログ・冬のBMWキー反応しない理由)。

対処:暖かいポケットに入れて温めると回復することが多いです。それでも反応しないなら別の原因を疑ってください。

💡 切り分けの完全版はBMW スマートキーが反応しない時の原因5つと対処法にまとめています。

DIYで詰まりやすい2つのポイント

電池の型番・向きはOKでも、DIYで「あれ?」となるポイントが2つあります。事前に押さえておくと2分で終わります。

ポイント① 電池の向きは「+が上」

CR2450の表面(型番が書いてある面)が「+」です。+面を上向きにセットしてください。逆だと反応しないだけでなく、長期間そのままだと液漏れ→基板腐食につながります。

ポイント② 閉めるときは「短辺から」斜めに

ケースを閉めるときは、短辺(電池が見える側)を先に合わせてから、長辺をパチンと押し込むのがコツです。長辺から無理に押し込むと、ツメが折れます。当店の経験則として、ツメ折れ事例の8割は「長辺から閉めようとした」ケースです(現場確認済)。

ツメが1本折れた程度なら:見た目はキーケースを被せれば気にならず、機能上も支障ありません。ただし2本以上折れた場合は隙間から水分・ホコリが入り、基板腐食の原因になるため、新規ケース交換(汎用シェル 1,000〜2,000円程度)が必要になります。

つまずいたら、ここ

Q. CR2032とCR2450、どっちを買えばいい?

F20の通常キーはCR2450だけです。電気屋で在庫が多いのはCR2032ですが、直径が違う(CR2450=24mm/CR2032=20mm)ため物理的に入りません。必ず「CR2450」と書かれた箱を選んでください。不安なら、いま入っている電池の刻印を見てから買うのが確実です。F40の方は逆にCR2032を選んでください。

Q. ケースが固くて開かない

ドライバーを差す場所が、溝からズレていることが多いです。キー側面の溝を確認して、テコの要領でじわっと。力まかせにこじるとツメが折れます。ツメが折れても見た目はキーケースでカバーできますが、基盤まで破損するとディーラーでの再登録(工賃込み2〜3万円が目安)になります。刃先が摩耗した家庭用ドライバーで無理をするより、精密ドライバー(VESSEL TD-56・6本セットで1,500円程度。BMW/MINI/Mercedes/フォルクスワーゲンのスマートキーに対応)のほうが安全です。

Q. 電池を替えたのに反応しない

9割は電池の向きです。開け直して「+」が上かを確認してください。向きが合っていても反応しない場合は、電池切れ以外の原因(基板腐食・コイル断線・低温)が考えられます。切り分けは上の電池以外の3つの原因を確認したうえで、BMW スマートキーが反応しない時の原因5つと対処法へ。

詳しい情報(読みたい人だけ)

ここから下は、キーの種類の見分け方・対象グレード・費用の内訳など。必要なところだけ開いてください。

自分のキーが対象か、正確に見分ける(通常キー or Display Key)

BMW F20 のスマートキーには 2種類 あります。電池交換ができるのは 通常キーのみ です。

キーの種類 見た目の特徴 電池交換
通常キー(CR2450) 表面に丸いボタン3つ・側面に金属の溝あり 可能(この記事の対象)
Display Key(充電式) 表面に小さな液晶画面・USB-Cで充電するタイプ 不要(充電して使うため)

Display Key(ディスプレイキー:液晶画面付きの充電式スマートキー)は、2014年以降の M135i / M140i など一部上級グレードに装着されることがあります。画面が付いていたらこの記事は対象外です。電池交換ではなく、付属のUSB-Cケーブルで充電してください。充電しても電池切れのような症状が続く場合は内蔵バッテリーの劣化が疑われるため、交換はディーラーでの対応になります。

対象グレード・車両形式(自分の車を確認する)

このページは BMW 1シリーズ(F20型 ハッチバック5ドア)通常キー に該当します。

グレード 車両形式コード(代表例) 主な販売年式
116i 1A16 2011〜2015
118i 1A16 / 1R15(後期 1.5L 3気筒) 2011〜2019
118d 1S20 2015〜2019
120i 1B30 2011〜2014
125i 1A30 2012〜2016
125d 1S30 2013〜2016
M135i / M140i 1B30 / 1S30 2012〜2019(※M140i 後期は Display Key の場合あり)

車両形式コードの確認方法:車検証「型式」欄の「ABA-」「LDA-」「DBA-」等の 後ろに続く英数字 が形式コードです(例:ABA-1A161A16 部分)。製造年やオプションで一部異なる場合があります。

他のBMWシリーズ(3シリーズ・5シリーズ等)はモデルによって電池の型番が異なります。 世代別の早見はBMW スマートキー電池交換 世代別ガイドへ。ご自分のキーに印字された型番を確認するのが確実です。

費用の内訳・ディーラー価格・電池切れのサイン
項目 内容
対象車種 BMW 1シリーズ F20型(2011〜2019年式・通常キー)
電池の型番 CR2450(3V コイン形リチウム電池)
交換費用 電池代のみ(約200〜300円)
所要時間 約2分
必要な工具 小さなマイナスドライバー1本
難易度 ★☆☆ 初心者でもOK

CR2450はAmazonや家電量販店(ヨドバシ・ビックカメラ等)で購入できます。コンビニや100円ショップにはほぼ置いていないため、事前に用意しておくとスムーズです。

Q. ディーラーでも交換できますか? A. 可能です。ただし工賃がかかる場合もあります(電池代のみのケースも)。一部の正規ディーラーでは「電池切れではなくキー新調」を提案され、5万円前後の見積もりが出るケースも報告されています(BMW・MINI専門店の解説)。作業自体は2分で済むので、まず自分で電池交換を試すのが現実的です。

Q. 電池の寿命は? A. 通常使用で1〜2年が目安です。ボタンを押したときの反応が鈍くなった、反応する距離が縮まってきた——これが交換のサインです。完全に切れる前の交換がおすすめです。

長期保管するときの注意(現場で多い相談)

経営者として F20 を扱ってきた感想ですが、BMWのキーは見た目ほど壊れやすくないです。ただし電池を入れた状態で長期間(半年以上)放置すると、液漏れで基盤が一発アウトになることがあります。車に乗らない期間が長い人は、電池を抜いておくのもアリです。乗らない車のキーがなぜか動かなくなる相談の8割はコレでした(現場確認済)。

オーナーの実体験(ディーラー見積もり7,000円→作業2分の話)

「ディーラー見積もり7,000円。でも作業は2分でした」(30代男性・F20 118i オーナー/東京都)

スマートキーの反応が鈍くなった日、最初に取った行動はディーラーへの電話でした。 「電池交換、工賃込みで7,000円ほどです」と言われて、正直、固まりました。 鍵の電池に7,000円。会社のランチ何回分だろう、と。 ネットで調べたら、CR2450 という型番をホームセンターで買えばいい、それだけだと知りました。 帰り道に200円で電池を買って、駐車場でマイナスドライバーを差し込んで、本当に2分。 パチン、と音がしてケースが閉まったとき、なんだか少しだけ、自分の車との距離が縮まった気がしたんです。 「BMWだから難しい」って、勝手に決めつけていただけでした。

— このコラムは、当サイト編集部が複数のF20オーナーへのヒアリングをもとに再構成したものです。

出典・参考

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この記事は、現役で輸入車販売店を経営する立場から、F20オーナーがディーラー見積もりに迷わず2分で解決できるよう、現場での相談事例と公式仕様をもとにまとめました。 — 現役・輸入車販売店オーナー