Mercedes-Benzのヘッドライトシステムの概要

Mercedes-Benzは世代によってハロゲン・HID(キセノン)・LED・MULTIBEAM LEDが混在しています。型式と年式・グレードを確認してから交換してください。


Mercedes-Benz 車種別ヘッドライト球規格一覧

車種 型式 ロービーム ハイビーム 備考
Cクラス W204(2007〜14) D1S(HID)/ H7 H7 / H15 グレードで異なる
Cクラス W205(2014〜21) D1S(HID)/ LED LED AMGラインはLED
Cクラス W206(2021〜) MULTIBEAM LED LED 交換不可
Eクラス W212(2009〜16) D1S / D3S(HID) H7
Eクラス W213(2016〜) D1S / LED LED
GLC X253(2015〜) D1S / LED LED
GLクラス X164(2006〜12) D1S(HID) H9

HIDバルブ(D1S・D3S)の交換

Mercedesで使用されるHIDバルブはD1SとD3Sが主流です。

D1SとD3Sの違い:

  • D1S:着火電圧が高い(古い世代に多い)
  • D3S:より効率的な点灯(W212・W205以降に多い)

互換性がないため、現在装着されているバルブの型式を確認してから購入してください。

おすすめブランド:

  • Philips Ultinon(純正採用率No.1)
  • OSRAM CoolBlue Boost(4,700K 明るさ重視)

MULTIBEAM LEDについて

W206 Cクラス、W213後期 Eクラス等に搭載されているMULTIBEAM LEDは、複数の個別制御LEDセグメントで構成されており、バルブ単体での交換は不可能です。

故障した場合はライトユニットごとの交換になります(費用:片側 15〜30万円)。保証期間内であればディーラーに相談してください。


ヘッドライト関連の一般的なトラブル

片方だけ点灯しない

  • HIDの場合:バルブ切れ → バルブ交換(3,000〜8,000円)
  • HIDの場合:バラスト故障 → バラスト交換(15,000〜40,000円)
  • LEDの場合:LEDドライバー故障 → ユニット交換

ロービームが水平・下向き(光軸ずれ)

バッテリー交換や足回り整備後に光軸がずれることがあります。テスター(ヘッドライトチェッカー)での調整が必要です。ディーラーまたは整備工場で確認してください。

ヘッドライトカバーの黄ばみ

W204・W212世代はポリカーボネートカバーの黄ばみが多く発生します。コンパウンドで磨くことで改善可能。


まとめ

  • Mercedesのヘッドライトは型式・グレードでHID/LED/MULTIBEAMが異なる
  • D1SとD3Sは非互換。現在のバルブ型式を確認してから購入すること
  • W206以降のMULTIBEAM LEDはユニット交換のみ(DIY不可)
  • 光軸のずれは車検不合格になるため、交換後は必ず確認

外車の修理・パーツ交換を安く済ませたい方へ 車検・修理費用を安くする方法はこちら。輸入車対応整備工場の選び方も解説。

外車の保険料を見直す 無料で保険料を比較する。年間5〜10万円の節約事例も。


このシリーズの完全ガイド

Mercedes-Benz DIY整備ガイド で、Mercedesで自分でできる整備作業を一覧でまとめています。


こんな選択肢もあります

MULTIBEAM LED のユニット交換は片側15〜30万円。修理費が車両価値を上回りそうなときは、Mercedes-Benzの現在の相場を無料で確認してから判断すると損をしません。


💡 Mercedes 球規格マトリクス(W205/W213)

「自分のベンツのヘッドライトは何の球?」という方へ。ハロゲン車かLED車か、ロー/ハイで規格が違うため、まず自分の仕様を確認してください。

仕様 ロービーム ハイビーム 備考
ハロゲン仕様 H7 が多い H7/H11 系 バルブ交換が比較的容易
LED仕様(純正) LEDユニット LEDユニット 球交換ではなくユニット

⚠️ 同じ W205/W213 でも、グレード・年式・オプション(LEDヘッドライト等)で球規格が変わります。現車のバルブ刻印または取説で、ロー/ハイそれぞれの規格を確認してから購入してください。

🧰 バルブ交換手順(ハロゲン仕様)

ハロゲン仕様の場合、多くはエンジンルーム側のカバーを外してアクセスします。

  1. ボンネットを開け、ヘッドライト裏のカバー(防水ゴム・キャップ)を外す
  2. バルブのコネクター・固定金具を外す
  3. 古いバルブを抜く(ガラス面を素手で触らない
  4. 新しいバルブを向きを合わせて取り付ける
  5. 固定金具・コネクター・カバーを元に戻す
  6. 点灯確認(ロー/ハイ両方)

ポイントはガラス面に触れないことです。手の脂が付くと寿命が縮みます。手袋か布越しで扱ってください。

📊 ハロゲン/LED 社外品の選び方

H7 規格のハロゲン仕様なら、社外品で「ハロゲンのまま明るく」か「LED化」かを選べます。

H7 ハロゲン(手堅い・車検対応)

明るさをそのままに、確実に交換したい方向け。W205/W213 の H7 仕様に適合します。

H7 LED(輸入車対応キャンセラー内蔵)

「LEDで白く明るく」したい方向け。キャンセラー内蔵で輸入車の球切れ警告に配慮した製品です。W205/W213 の H7 仕様向け。

💡 注意:上記はいずれも H7 規格向けです。D1S/D2S/D3S/D4S(HID/純正LED)には適合しません。自分のロービーム規格を必ず確認してください。

H11 ハロゲン(フォグ/一部ロービーム・車検対応)

ロービームやフォグランプが H11 規格の仕様なら、純正同形状のハロゲンに交換できます。ハロゲン→ハロゲンの交換なので CANBUS(球切れ警告)の相性問題が起きにくく、LED より失敗しにくいのが利点です。H7 と H11 は形状が違うため、必ず現車の刻印で確認してください。

❓ よくある質問(ヘッドライト球編)

Q. 自分の球が何規格か分からない A. 現車のバルブ刻印(H7/H11等)か取説で確認できます。ロー/ハイで違うことがあるので両方確認を。

Q. LED化は車検に通る? A. 車検対応をうたう製品を選び、光軸・色温度・明るさが基準内であることが前提です。

Q. 純正LED車は球交換できる? A. 純正LEDはユニット一体が多く、球単体交換不可のことが多いです。ディーラー相談を。

Q. 片方だけ交換でいい? A. 球切れ時は左右同時交換が推奨です。色味・明るさを揃えられ、もう片方の寿命も近いためです。

✅ まとめ(ヘッドライト球)

  • まずハロゲン仕様かLED仕様かを確認
  • ロー/ハイの規格(H7/H11等)を現車で確認
  • H7ハロゲン仕様は社外ハロゲン/LEDを選択可
  • ガラス面に素手で触れない・左右同時交換が基本

🔗 関連記事(追加)


追記更新:2026年5月 / 球規格は必ず現車・取説でご確認ください。LED化は車検基準への適合を前提にお選びください。