結論

フィアット500のオイル量は、1.2で2.8L、ツインエア(0.9)で3.2Lです(オイルフィルター交換込み)。
500Xは1.4マルチエアで3.6〜3.8L、1.3ファイアフライで4.7Lです。

必要な部品はこれ推奨品へ
500 / 500C 1.2 8V:2.8L 500 / 500C 0.9 ツインエア:3.2L 500X 1.4:3.6〜3.8L/1.3:4.7L

↓ 量が分かったら、次はオイルの種類です。缶の「FIAT 9.55535-●●」の番号を、下の表と取扱説明書で合わせてください(粘度だけ合っていても番号が違うものは使えません)。

この記事の目次全11項目

✓ 500 / 500C 1.2・1.4、0.9 TwinAir(Euro5) 5W-40(FIAT 9.55535-S2)

✓ 500X 1.4 マルチエア・1.3 ファイアフライ、0.9 TwinAir(Euro6) 0W-30(FIAT 9.55535-GS1)

✗ アバルト 500 / 595 / 695 10W-50・Abarth 0101で完全に別物。500用の5W-40を入れないでください

何L必要?(オイルフィルター交換込み)

車種・エンジン量オイルの種類(下の早見表で確認)
500 / 500C 1.2 8V2.8L〜2020年11月は5W-40(S2)、2020年12月〜は0W-20(DM1)
500 / 500C 0.9 ツインエア3.2L年式で5W-40(S2)か0W-30(GS1)
500 / 500C 1.4 16V2.9L5W-40(S2)
500X 1.4 マルチエア3.6〜3.8L0W-30(GS1)
500X 1.3 ファイアフライ4.7L0W-30(GS1)。年式によっては0W-20の指定もある

量はフィアットの取扱説明書(欧州版)と、オイル量のデータベースで同じ値を確かめたものです。入れるときは、量の8割ほどを入れてからレベルゲージを見て足してください。

買う量の目安:500(1.2・1.4・ツインエア)は4L缶1本で足ります。500Xは5L缶1本です。

対象モデル

500(312型・2008〜)/ 500C(312型・2009〜)/ 500X(334型・2015〜)

※Tipo(356型)は日本に正規輸入されていません(並行輸入のみ)。国内にある個体は欧州仕様のため、取扱説明書の指定をそのまま確認してください。500Xのディーゼル(MultiJet)も日本には正規導入されていません。

規格早見表(ここが本題)

フィアット500系のオイル規格は「モデル」ではなく、エンジン × 年式(排ガス規制世代)で決まります。同じ「500 1.2」でも2020年12月を境に、5W-40(ACEA C3)から0W-20(ACEA C5)へ正反対に変わります。

エンジン・年式粘度FIAT規格ACEA純正オイル
500 / 500C 1.2 8V(〜2020年11月)5W-409.55535-S2C3SELENIA K PURE ENERGY
500 / 500C 1.2(2020年12月〜・3BA-31212)0W-209.55535-DM1C5SELENIA ECO2
500 / 500C 1.4 16V5W-409.55535-S2C3SELENIA K PURE ENERGY
500 / 500C 0.9 TwinAir(Euro5)5W-409.55535-S2C3SELENIA K PURE ENERGY
500 / 500C 0.9 TwinAir(Euro6)0W-309.55535-GS1C2SELENIA DIGITEK PURE ENERGY
500X 1.4 マルチエア0W-309.55535-GS1C2SELENIA DIGITEK PURE ENERGY
500X 1.3 ファイアフライ0W-309.55535-GS1C2SELENIA DIGITEK PURE ENERGY
アバルト 500 / 595 / 695(1.4 T-Jet)10W-50Abarth 0101C3SELENIA ABARTH

最終確認はこの2か所で:取扱説明書のオイル指定ページと、エンジンルームのオイルフィラーキャップの表示。500X 1.3 ファイアフライは0W-20と書かれた資料もあり、北米仕様は日本・欧州仕様と規格そのものが違います。買う前に必ず車両側の表示を見てください。

基本情報

項目 内容
搭載エンジン 1.2 8V FIRE / 1.4 16V / 0.9 TwinAir(2気筒)/ 1.4 マルチエア(500X)/ 1.3 ファイアフライ(500X)
推奨オイルグレード エンジンと年式で3系統(上の規格早見表を参照)
認定規格 9.55535-S2(5W-40)/9.55535-GS1(0W-30)/9.55535-DM1(0W-20)/アバルトのみ Abarth 0101(10W-50)
交換サイクル 1年または15,000km
難易度 ★★☆ 輸入車専門知識推奨

兄弟車(アバルト・パンダ・500L・124スパイダー)の量の目安

500・500Xの量は上の表のとおりです。同じエンジンを積む兄弟車の目安はこちら(オイル+フィルター同時交換時)。実際に入れる量は取扱説明書とレベルゲージで確かめてください。

グレード・型式エンジン必要量の目安
500 Abarth / 595 / 695 (312)312A1 直4 1.4Lターボ2.8L
Panda 4x4 / Cross 0.9 TwinAir (319)312A2 直2 0.9Lターボ500のツインエアと同じエンジン(取扱説明書で確認)
Panda 1.2 (319)169A4 直4 1.2L NA2.8L
500L 0.9 / 1.4 (330)312A2 / 940B7 0.9〜1.4L2.6〜4.2L
124 Spider (348)55263731 直4 1.4Lターボ4.2L

推奨オイル・購入先

FIAT 500系は小排気量エンジンのため、オイル容量が少なめです。まず上の規格早見表で自分の車の規格を確認してから、その規格の承認を持つオイルを選んでください。

  • 5W-40(9.55535-S2)指定の車:純正のSELENIA K PURE ENERGY 5W-40が最も確実です。社外品を使う場合は、缶に「9.55535-S2」の記載があるものを選んでください。
  • 0W-30(9.55535-GS1)指定の車:純正のSELENIA DIGITEK PURE ENERGY 0W-30が対応します。5W-40は粘度が高すぎるため代用できません。
  • 0W-20(9.55535-DM1)指定の車:純正のSELENIA ECO2 0W-20が対応します。ACEA C5という新しい規格で、C3の5W-40とは別物です。
  • アバルト(Abarth 0101):SELENIA ABARTH 10W-50。500用の5W-40では高負荷時に油膜が足りません。

オイル交換時にエンジン保護添加剤を併用すると、燃費向上・摩擦低減効果があります。

交換手順(専門工場推奨)

  1. 暖機運転(5〜10分走行後)してオイルを温める
  2. 車をジャッキアップし、ドレンボルトを緩めて旧オイルを排出
  3. オイルエレメント(オイル中の汚れを濾す部品)を交換
  4. ドレンボルトをトルク規定値で締める(30〜35N・m目安、車種によって異なる)
  5. 規定量のエンジンオイルを注入
  6. エンジンを始動して油圧警告灯が消えることを確認
  7. 2〜3分後にエンジンを停止し、オイル量を確認・調整

今すぐやること

  • オイルフィラーキャップと取扱説明書で、自分の車の指定(9.55535-S2 / GS1 / DM1 のどれか)を確認する
  • TwinAir(0.9L 2気筒)はオイル消費が特に多い傾向があるため、走行前のオイル確認を習慣にする
  • アバルトに乗っている人は、店に「500と同じで」と頼まない(10W-50・Abarth 0101が指定です)

オイル交換を工場に頼むなら、車検の時期が近い場合はまとめて依頼すると工賃が二度手間になりません。

よくある質問

Q. 国産車のオイルを使ってもいいですか? A. 自分の車の指定規格(9.55535-S2 / GS1 / DM1 のいずれか)を満たしていれば問題ない場合が多いですが、輸入車専用設計のオイルの使用を推奨します。規格外品は保証外となりエンジン故障につながるリスクがあります。

Q. 5W-40を入れておけば全部大丈夫ですか? A. いいえ。500X 1.4 マルチエアやTwinAir(Euro6)は0W-30(ACEA C2)指定で、5W-40は粘度が高すぎます。2020年12月以降の1.2(3BA-31212)は0W-20(ACEA C5)です。「500系は5W-40」という覚え方は通用しません。

Q. オイル交換はどこでやればいいですか? A. 認定規格オイルを取り扱っている輸入車専門の整備工場をおすすめします。カー用品店でも対応可能ですが、規格に合ったオイルを持参するか確認してから依頼してください。

Q. オイル交換の費用はいくらかかりますか? A. オイル代(5,000〜30,000円)+工賃(3,000〜10,000円)が目安です。【業界相場】

ここまで読んで「自分でやるのは無理そう」と感じたら、それで正解です。無理に自分でやって壊すほうが高くつきます。頼み先によって金額はかなり変わるので、費用だけ見比べてから決めてください。

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🔗 ほかのメーカーのオイル規格と比べる

フィアット500の維持ではオイル管理に加えて、持病のデュアロジック(自動変速機)を含む故障の傾向も気になるところです。故障の実態と修理代の目安はフィアット500は故障が多い?デュアロジックの実態と修理代で確認できます。

まとめ

  • 「全モデル共通」ではありません。エンジンと年式で 5W-40(S2)/0W-30(GS1)/0W-20(DM1)の3系統に分かれます
  • アバルト595・695は10W-50・Abarth 0101で完全に別物
  • 自分の規格は取扱説明書とオイルフィラーキャップの表示で確認するのが確実
  • 交換サイクルは1年または15,000kmが目安(実使用状況に合わせて早めの交換も推奨)
  • 輸入車専門の整備工場での作業が安心

著者:経営者(現役・輸入車販売店オーナー) / 最終確認日:2026年8月

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