この記事でわかること
- Eクラス W212型のキー電池は CR2025(純正指定)。「CR2032」表記との違い
- なぜ CR2025 と CR2032 の両方の情報が出てくるのか・どちらを買うべきか
- メルセデス共通の開け方(メカニカルキーを“反対の穴”に差す)
- 電池が固くて外れないときの裏ワザ(セロハンテープ)
- 交換しても反応しないときの確認順序
- 対象グレード(自分の車を確認)
対象グレード
このページは Eクラス W212型(2009〜2016年式・セダン/ステーションワゴン) に該当します。
- E250 / E300 / E350 / E400 / E500 / E550
- E200 CGI / E250 CGI / E350 CGI
- E200 CDI / E220 CDI / E250 CDI / E350 CDI(ディーゼル)
- E63 AMG / E63 S AMG
ボディ形状やグレードが違っても、W212世代の三つ又エンブレム型スマートキー(キーレスゴー)であれば、電池の型番・交換手順は共通です。AMGモデルも同じキーです。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象車種 | Mercedes-Benz Eクラス W212型(2009〜2016年式) |
| 電池の型番 | CR2025(3V コイン形リチウム電池・直径20.0mm/厚さ2.5mm)※後述 |
| 難易度 | ★☆☆ 初心者でもOK |
| 所要時間 | 約5分 |
| 費用 | 電池代のみ(約200〜400円・ディーラーでも330円程度) |
| 必要な工具 | 基本不要(内蔵のメカニカルキーで開けられます) |
メルセデスのディーラー(ヤナセ等)でキー電池交換を頼むと、入れてもらえる電池は CR2025 です。お店で買っても税込330円程度なので、自分で替えれば電池代だけで済みます。
「CR2025」と「CR2032」どちらが正解か {#型番の真相}
W212のキー電池を調べると、CR2025 と CR2032 の両方の情報が出てきて迷う方が多いはずです。結論から言うと、メルセデスの純正指定は CR2025 です。
| 型番 | 直径×厚さ | W212での位置づけ |
|---|---|---|
| CR2025 | 20.0mm × 2.5mm | ✅ 純正指定。ディーラーもこれを入れる |
| CR2032 | 20.0mm × 3.2mm | △ 厚さが0.7mm増しの「大容量タイプ」。入る個体もあるが純正ではない |
| CR2016 | 20.0mm × 1.6mm | ❌ 薄すぎて接触不良 |
なぜ CR2032 の情報も出てくるかというと、直径が同じ20mmで形がそっくりなため、「少しでも長持ちさせたい」と厚みのある CR2032 を入れる人がいるからです。ホルダーに余裕のある個体なら入りますが、0.7mm厚いぶんフタが浮いたり、端子を押し広げてしまうことがあります。
迷ったら、いま入っている電池を外して刻印(CR2025 か CR2032 か)を確認し、同じ型番を買うのが一番確実で安全です。新たに買うなら、メーカー指定どおりの CR2025 をおすすめします。
用意するもの
電池(CR2025)
コンビニ・スーパー・100円ショップ・家電量販店で手に入ります。確実に使いたいならパナソニック・マクセルなどの国産ブランドが安心です。長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、パッケージの使用推奨期限も軽く確認しておくと安心です。
工具
基本的に不要です。スマートキーに内蔵された金属のメカニカルキー(緊急用の物理キー)の先端を使います。電池が固くて指で外せないとき用に、細いマイナスドライバー(眼鏡用の精密ドライバー)を1本用意しておくと確実です。
交換手順:メルセデス共通の「反対の穴」に差す方式 {#交換手順}
W212のキーは、裏ぶたをスライドさせるのではなく、メカニカルキーを“反対側の穴”に差し込んで裏ぶたをパカッと開けるのが正しい手順です。ここを知らずにマイナスドライバーで合わせ目をこじると、ツメが欠けます。
- キー側面の黒いギザギザ部分(リリース)をスライドさせ、内蔵の金属メカニカルキーを引き抜く
- いま抜いた穴とは反対側の小さな穴に、そのメカニカルキーの先端を差し込み、テコの要領で裏ぶたを浮かせる(「パコッ」と外れます)
- 古い CR2025 を取り出す。外す前に**+面がどちら向きか覚えておく**
- 電池が固くて外れないときは、セロハンテープを電池に貼り付けて引っ張ると簡単に持ち上がります
- 新しい CR2025 を、外したときと同じ向き(+面を表側)にしてはめ込む
- 裏ぶたを「パチッ」と音がするまで閉じ、メカニカルキーを元の穴に戻す
- ドアのそばで施錠・解錠して動作確認する
メルセデスのキーは内部に基板が密着しているので、ドライバーで内部をぐりぐり触らないよう注意してください。電池交換後の再設定(ティーチング)は不要で、すぐに使えます。
交換しても反応しないとき {#反応しないとき}
電池を替えたのに反応しない場合、「故障」と決める前に次の順で確認します。
- 電池の向き:+面が表側(外した時と同じ向き)になっているか。最も多い原因です
- 型番違い:薄い CR2016 を入れていないか。ガタついていたら型番違いの可能性大
- 裏ぶたの収まり:最後まで「パチッ」と閉じているか
- 電池残量:新品でも長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、別の新品で試す
ここまで確認しても無反応なときでも、スマートキーをエンジンスタートボタンに直接タッチさせるとエンジンはかかる設計です(電池が弱っていても始動できる応急手段)。出先で立ち往生したときの保険として覚えておくと安心です。それでも改善しない場合は、キー本体の基板故障やリモコン登録が外れている可能性があるため、ディーラーまたはメルセデス専門の整備工場へご相談ください。
よくある質問
Q. ディーラーに頼んだらいくらかかりますか? 電池代込みで330円程度〜、工賃を取られても1,000〜3,000円程度が目安です。作業自体は簡単なので、自分で行えば電池代(200〜400円)だけで済みます。
Q. 電池の残量が少なくなったサインは? 施錠・解錠の反応が鈍くなる、またはメーター内に「キーの電池を交換してください」と表示されます。表示が出たら早めに交換してください。
Q. CR2032をすでに買ってしまいました。使えますか? 入る個体もありますが、0.7mm厚いぶんフタが浮いたり接触が不安定になることがあります。フタがきちんと閉じて反応すれば使えますが、純正にこだわるなら CR2025 に替えることをおすすめします。
Q. スペアキーも一緒に替えるべきですか? 普段使わないスペアキーも同じ時期に弱りがちです。CR2025は複数個入りで売っているので、2本まとめて替えておくと安心です。
まとめ
- Eクラス W212型のキー電池は CR2025(純正指定・直径20.0mm×厚さ2.5mm)
- 「CR2032」も出回るが厚さ3.2mmの大容量タイプ。迷ったら外した電池の刻印を確認
- 開け方は、メカニカルキーを抜いて反対の穴に差し込み裏ぶたを開ける
- 電池が固いときはセロハンテープで引っ張ると外しやすい
- 反応しないときは、まず向きと型番、最後はスタートボタン直タッチで始動
このシリーズの完全ガイド
Mercedes DIY整備ガイド C/E/Aクラス W205/W213/W176 完全網羅 で、メルセデスで自分でできる整備作業を車種別にまとめています。
