この記事でわかること


対象グレード

このページは Sクラス W220型(1998〜2005年式・セダン(標準/ロングホイールベース)) に該当します。

  • S280 / S320 / S350 / S430 / S500 / S600
  • S320 CDI / S400 CDI(ディーゼル)
  • S55 AMG / S63 AMG / S65 AMG

ボディがロングでもショートでも、AMGでも、W220世代のキーであれば電池の型番・交換手順は共通です。


基本情報

項目 内容
対象車種 Mercedes-Benz Sクラス W220型(1998〜2005年式)
電池の型番 CR2025(3V コイン形リチウム電池・直径20.0mm/厚さ2.5mm)
難易度 ★☆☆ 初心者でもOK
所要時間 約5分
費用 電池代のみ(約200〜400円・ディーラーでも330円程度)
必要な工具 基本不要(内蔵のメカニカルキーで開けられます)

W220のキー電池は CR2025 です。コンビニ・スーパー・100円ショップでも手に入る、入手性のよいコイン電池です。


先代W140との違い:W220は4代目Sクラス {#世代の違い}

「Sクラスのキー電池交換」で調べると、年代の違うSクラスの情報が混ざって出てきます。W220は 4代目(1998〜2005) にあたり、先代の W140(1991〜1998)とは時代もキーも別物です。

世代 年式の目安 見分け方
W140(先代) 1991〜1998 いかつい直線基調の大型ボディ。リモコンが旧型
W220(このページ) 1998〜2005 丸みのあるボディ。キーレスゴー(差し込み式キー)採用
W221(後継) 2005〜2013 大型化。キー形状が変わる

お持ちのSクラスが**1998〜2005年式で、キーを差し込んで回すのではなく、キー本体を所定位置に挿してスタートする「キーレスゴー」**であればW220です。買い替えで後継W221に乗り換えた方は、キー形状が変わっているので、必ず現物の電池刻印を確認してください。


なぜW220のキーは電池の減りが早いのか {#電池が減る理由}

「まだ新しい電池なのにもう反応が鈍い」と感じる方が多いのがW220です。これは故障ではなく、キーレスゴーが常に微弱な電波を出し続けているためです。ポケットの中でも車を探し続けているイメージで、その分だけ電池を消耗します。

そのため、W220のキー電池はおおむね1年前後で弱くなることがあります。施錠・解錠の反応が鈍ってきたら、早めの交換が安心です。スペアキーも同じ時期に弱るので、2本まとめて替えておくと出先で困りません。


用意するもの

電池(CR2025)

コンビニ・スーパー・100円ショップ・家電量販店で手に入ります。確実に使いたいならパナソニック・マクセルなどの国産ブランドが安心です。長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、パッケージの使用推奨期限も軽く確認しておくと安心です。

工具

基本的に不要です。内蔵のメカニカルキー(緊急用の物理キー)を使います。電池が固くて指で外せないとき用に、細いマイナスドライバー(眼鏡用の精密ドライバー)を1本用意しておくと確実です。


交換手順:メルセデス共通の「反対の穴」に差す方式 {#交換手順}

W220のキーは、メカニカルキーを“反対側の穴”に差し込んで裏ぶたを開けるのが正しい手順です。マイナスドライバーで合わせ目を無理にこじると、ツメが欠けます。

  1. キー側面の黒いギザギザ部分(リリース)をスライドさせ、内蔵の金属メカニカルキーを引き抜く
  2. いま抜いた穴とは反対側の小さな穴に、そのメカニカルキーの先端を差し込み、テコの要領で裏ぶたを浮かせる(「パコッ」と外れます)
  3. 古い CR2025 を取り出す。外す前に**+面がどちら向きか覚えておく**
  4. 電池が固くて外れないときは、セロハンテープを電池に貼り付けて引っ張ると簡単に持ち上がります
  5. 新しい CR2025 を、外したときと同じ向き(+面を表側)にしてはめ込む
  6. 裏ぶたを「パチッ」と音がするまで閉じ、メカニカルキーを元の穴に戻す
  7. ドアのそばで施錠・解錠して動作確認する

電池交換後の再設定は不要で、すぐに使えます。


間違えやすい電池の型番(CR2025・CR2032・CR2016) {#型番の間違い}

型番 直径×厚さ W220での可否
CR2025 20.0mm × 2.5mm ✅ 正解(これを買う)
CR2032 20.0mm × 3.2mm ❌ 厚すぎてフタが浮く・接触不良
CR2016 20.0mm × 1.6mm ❌ 薄くて接触不良

3つとも直径20mmで棚では見分けづらく、末尾の数字(25 / 32 / 16)を読み違えると入っても接触しません。古い電池を外したら、その刻印(CR2025)を見てから同じ型番を買うのが確実です。


交換しても反応しないとき {#反応しないとき}

電池を替えたのに反応しない場合、「故障」と決める前に次の順で確認します。

  1. 電池の向き:+面が表側(外した時と同じ向き)になっているか。最も多い原因です
  2. 型番違い:厚いCR2032や薄いCR2016を入れていないか。ガタついていたら型番違いの可能性大
  3. 裏ぶたの収まり:最後まで「パチッ」と閉じているか
  4. 電池残量:新品でも長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、別の新品で試す

ここまで確認しても無反応なときでも、**スマートキーをエンジンスタートボタンに直接タッチさせる(所定位置に挿す)**とエンジンはかかる設計です。出先で立ち往生したときの保険として覚えておくと安心です。それでも改善しない場合は、キー本体の基板故障や登録切れの可能性があるため、ディーラーまたはメルセデス専門の整備工場へご相談ください。


よくある質問

Q. ディーラーに頼んだらいくらかかりますか? 電池代込みで330円程度〜、工賃を取られても1,000〜3,000円程度が目安です。作業は簡単なので、自分で行えば電池代だけで済みます。

Q. 電池の残量が少なくなったサインは? 施錠・解錠の反応が鈍くなる、またはメーター内に警告表示が出ます。W220はキーレスゴーの特性で減りが早めなので、反応が鈍ったら早めに交換を。

Q. スペアキーも一緒に替えるべきですか? 普段使わないスペアキーも同じ時期に弱りがちです。CR2025は複数個入りで売っているので、2本まとめて替えておくと安心です。


まとめ

  • Sクラス W220型のキー電池は CR2025(直径20.0mm×厚さ2.5mm)
  • W220は4代目Sクラス。先代W140・後継W221とはキー形状が違う
  • キーレスゴーは常時電波を出すため電池の減りが早め(約1年が目安)
  • 開け方は、メカニカルキーを抜いて反対の穴に差し込み裏ぶたを開ける(固い電池はセロハンテープで)

このシリーズの完全ガイド

Mercedes DIY整備ガイド C/E/Aクラス W205/W213/W176 完全網羅 で、メルセデスで自分でできる整備作業を車種別にまとめています。