この記事でわかること
- Sクラス W220型のキー電池は CR2025(直径20.0mm×厚さ2.5mm)
- 先代W140との見分け方・W220が4代目Sクラスである理由
- なぜW220のキーは電池の減りが早いのか(キーレスゴーの宿命)
- メルセデス共通の開け方(メカニカルキーを“反対の穴”に差す)+固い電池の外し方
- 間違えやすい型番(CR2025・CR2032・CR2016)
- 交換しても反応しないときの確認順序
- 対象グレード(自分の車を確認)
対象グレード
このページは Sクラス W220型(1998〜2005年式・セダン(標準/ロングホイールベース)) に該当します。
- S280 / S320 / S350 / S430 / S500 / S600
- S320 CDI / S400 CDI(ディーゼル)
- S55 AMG / S63 AMG / S65 AMG
ボディがロングでもショートでも、AMGでも、W220世代のキーであれば電池の型番・交換手順は共通です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象車種 | Mercedes-Benz Sクラス W220型(1998〜2005年式) |
| 電池の型番 | CR2025(3V コイン形リチウム電池・直径20.0mm/厚さ2.5mm) |
| 難易度 | ★☆☆ 初心者でもOK |
| 所要時間 | 約5分 |
| 費用 | 電池代のみ(約200〜400円・ディーラーでも330円程度) |
| 必要な工具 | 基本不要(内蔵のメカニカルキーで開けられます) |
W220のキー電池は CR2025 です。コンビニ・スーパー・100円ショップでも手に入る、入手性のよいコイン電池です。
先代W140との違い:W220は4代目Sクラス {#世代の違い}
「Sクラスのキー電池交換」で調べると、年代の違うSクラスの情報が混ざって出てきます。W220は 4代目(1998〜2005) にあたり、先代の W140(1991〜1998)とは時代もキーも別物です。
| 世代 | 年式の目安 | 見分け方 |
|---|---|---|
| W140(先代) | 1991〜1998 | いかつい直線基調の大型ボディ。リモコンが旧型 |
| W220(このページ) | 1998〜2005 | 丸みのあるボディ。キーレスゴー(差し込み式キー)採用 |
| W221(後継) | 2005〜2013 | 大型化。キー形状が変わる |
お持ちのSクラスが**1998〜2005年式で、キーを差し込んで回すのではなく、キー本体を所定位置に挿してスタートする「キーレスゴー」**であればW220です。買い替えで後継W221に乗り換えた方は、キー形状が変わっているので、必ず現物の電池刻印を確認してください。
なぜW220のキーは電池の減りが早いのか {#電池が減る理由}
「まだ新しい電池なのにもう反応が鈍い」と感じる方が多いのがW220です。これは故障ではなく、キーレスゴーが常に微弱な電波を出し続けているためです。ポケットの中でも車を探し続けているイメージで、その分だけ電池を消耗します。
そのため、W220のキー電池はおおむね1年前後で弱くなることがあります。施錠・解錠の反応が鈍ってきたら、早めの交換が安心です。スペアキーも同じ時期に弱るので、2本まとめて替えておくと出先で困りません。
用意するもの
電池(CR2025)
コンビニ・スーパー・100円ショップ・家電量販店で手に入ります。確実に使いたいならパナソニック・マクセルなどの国産ブランドが安心です。長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、パッケージの使用推奨期限も軽く確認しておくと安心です。
工具
基本的に不要です。内蔵のメカニカルキー(緊急用の物理キー)を使います。電池が固くて指で外せないとき用に、細いマイナスドライバー(眼鏡用の精密ドライバー)を1本用意しておくと確実です。
交換手順:メルセデス共通の「反対の穴」に差す方式 {#交換手順}
W220のキーは、メカニカルキーを“反対側の穴”に差し込んで裏ぶたを開けるのが正しい手順です。マイナスドライバーで合わせ目を無理にこじると、ツメが欠けます。
- キー側面の黒いギザギザ部分(リリース)をスライドさせ、内蔵の金属メカニカルキーを引き抜く
- いま抜いた穴とは反対側の小さな穴に、そのメカニカルキーの先端を差し込み、テコの要領で裏ぶたを浮かせる(「パコッ」と外れます)
- 古い CR2025 を取り出す。外す前に**+面がどちら向きか覚えておく**
- 電池が固くて外れないときは、セロハンテープを電池に貼り付けて引っ張ると簡単に持ち上がります
- 新しい CR2025 を、外したときと同じ向き(+面を表側)にしてはめ込む
- 裏ぶたを「パチッ」と音がするまで閉じ、メカニカルキーを元の穴に戻す
- ドアのそばで施錠・解錠して動作確認する
電池交換後の再設定は不要で、すぐに使えます。
間違えやすい電池の型番(CR2025・CR2032・CR2016) {#型番の間違い}
| 型番 | 直径×厚さ | W220での可否 |
|---|---|---|
| CR2025 | 20.0mm × 2.5mm | ✅ 正解(これを買う) |
| CR2032 | 20.0mm × 3.2mm | ❌ 厚すぎてフタが浮く・接触不良 |
| CR2016 | 20.0mm × 1.6mm | ❌ 薄くて接触不良 |
3つとも直径20mmで棚では見分けづらく、末尾の数字(25 / 32 / 16)を読み違えると入っても接触しません。古い電池を外したら、その刻印(CR2025)を見てから同じ型番を買うのが確実です。
交換しても反応しないとき {#反応しないとき}
電池を替えたのに反応しない場合、「故障」と決める前に次の順で確認します。
- 電池の向き:+面が表側(外した時と同じ向き)になっているか。最も多い原因です
- 型番違い:厚いCR2032や薄いCR2016を入れていないか。ガタついていたら型番違いの可能性大
- 裏ぶたの収まり:最後まで「パチッ」と閉じているか
- 電池残量:新品でも長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、別の新品で試す
ここまで確認しても無反応なときでも、**スマートキーをエンジンスタートボタンに直接タッチさせる(所定位置に挿す)**とエンジンはかかる設計です。出先で立ち往生したときの保険として覚えておくと安心です。それでも改善しない場合は、キー本体の基板故障や登録切れの可能性があるため、ディーラーまたはメルセデス専門の整備工場へご相談ください。
よくある質問
Q. ディーラーに頼んだらいくらかかりますか? 電池代込みで330円程度〜、工賃を取られても1,000〜3,000円程度が目安です。作業は簡単なので、自分で行えば電池代だけで済みます。
Q. 電池の残量が少なくなったサインは? 施錠・解錠の反応が鈍くなる、またはメーター内に警告表示が出ます。W220はキーレスゴーの特性で減りが早めなので、反応が鈍ったら早めに交換を。
Q. スペアキーも一緒に替えるべきですか? 普段使わないスペアキーも同じ時期に弱りがちです。CR2025は複数個入りで売っているので、2本まとめて替えておくと安心です。
まとめ
- Sクラス W220型のキー電池は CR2025(直径20.0mm×厚さ2.5mm)
- W220は4代目Sクラス。先代W140・後継W221とはキー形状が違う
- キーレスゴーは常時電波を出すため電池の減りが早め(約1年が目安)
- 開け方は、メカニカルキーを抜いて反対の穴に差し込み裏ぶたを開ける(固い電池はセロハンテープで)
このシリーズの完全ガイド
Mercedes DIY整備ガイド C/E/Aクラス W205/W213/W176 完全網羅 で、メルセデスで自分でできる整備作業を車種別にまとめています。
