この記事でわかること


対象グレード

このページは MLクラス W164型(2005〜2011年式・ミドル〜ラージSUV) に該当します。

  • ML300 / ML350 / ML500 / ML550
  • ML320 CDI / ML350 BlueTEC(ディーゼル)
  • ML63 AMG

ボディやグレードが違っても、W164世代のキーであれば電池の型番・交換手順は共通です。AMGも同じキーです。


基本情報

項目 内容
対象車種 Mercedes-Benz MLクラス W164型(2005〜2011年式)
電池の型番 CR2025(3V コイン形リチウム電池・直径20.0mm/厚さ2.5mm)
難易度 ★☆☆ 初心者でもOK
所要時間 約5分
費用 電池代のみ(約200〜400円・ディーラーでも330円程度)
必要な工具 基本不要(内蔵のメカニカルキーで開けられます)

W164のキー電池は CR2025 です。コンビニ・スーパー・100円ショップでも手に入る、入手性のよいコイン電池です。大型SUVなので「特殊な電池では?」と身構える方もいますが、キー自体は他のメルセデス同様のコイン電池式です。


先代W163・後継W166との違い:MLからGLEへの系譜 {#世代の違い}

MLクラスは何度か世代交代しており、最後にはGLEへと名前が変わりました。「MLのキー電池交換」で調べると年代違いの情報が混ざるので、まず自分の車を確定させてください。

世代 年式の目安 見分け方
W163(先代) 1997〜2005 初代ML。直線的でやや無骨なフォルム
W164(このページ) 2005〜2011 2代目ML。丸みを帯び乗用車的に洗練
W166(後継・後にGLEへ改名) 2011〜2018 3代目。途中でMLからGLEへ名称変更

お持ちのMLが2005〜2011年式であればW164です。後継W166(GLE)に乗り換えた方は、キー形状が変わっている場合があるので、必ず現物の電池刻印を確認してください。電池の個数も世代で異なることがあるため、フタを開けて入っている個数を見てから同じ数を買うと失敗しません。


用意するもの

電池(CR2025)

コンビニ・スーパー・100円ショップ・家電量販店で手に入ります。確実に使いたいならパナソニック・マクセルなどの国産ブランドが安心です。長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、パッケージの使用推奨期限も軽く確認しておくと安心です。

工具

基本的に不要です。内蔵のメカニカルキー(緊急用の物理キー)を使います。電池が固くて指で外せないとき用に、細いマイナスドライバー(眼鏡用の精密ドライバー)を1本用意しておくと確実です。


交換手順:メルセデス共通の「反対の穴」に差す方式 {#交換手順}

W164のキーは、メカニカルキーを“反対側の穴”に差し込んで裏ぶたを開けるのが正しい手順です。マイナスドライバーで合わせ目を無理にこじると、ツメが欠けます。

  1. キー側面の黒いギザギザ部分(リリース)をスライドさせ、内蔵の金属メカニカルキーを引き抜く
  2. いま抜いた穴とは反対側の小さな穴に、そのメカニカルキーの先端を差し込み、テコの要領で裏ぶたを浮かせる(「パコッ」と外れます)
  3. 入っている電池の個数を確認する。次に同じ個数を買えば失敗しません
  4. 古い CR2025 を取り出す。外す前に**+面がどちら向きか覚えておく**
  5. 電池が固くて外れないときは、セロハンテープを電池に貼り付けて引っ張ると簡単に持ち上がります
  6. 新しい CR2025 を、外したときと同じ向き(+面を表側)にしてはめ込む
  7. 裏ぶたを「パチッ」と音がするまで閉じ、メカニカルキーを元の穴に戻す
  8. ドアのそばで施錠・解錠して動作確認する

電池交換後の再設定は不要で、すぐに使えます。


間違えやすい電池の型番(CR2025・CR2032・CR2016) {#型番の間違い}

型番 直径×厚さ W164での可否
CR2025 20.0mm × 2.5mm ✅ 正解(これを買う)
CR2032 20.0mm × 3.2mm ❌ 厚すぎてフタが浮く・接触不良
CR2016 20.0mm × 1.6mm ❌ 薄くて接触不良

3つとも直径20mmで棚では見分けづらく、末尾の数字(25 / 32 / 16)を読み違えると入っても接触しません。古い電池を外したら、その刻印(CR2025)を見てから同じ型番を買うのが確実です。


交換しても反応しないとき {#反応しないとき}

電池を替えたのに反応しない場合、「故障」と決める前に次の順で確認します。

  1. 電池の向き:+面が表側(外した時と同じ向き)になっているか。最も多い原因です
  2. 個数不足:複数個入る個体に1個しか入れていないなど、個数が合っているか
  3. 型番違い:厚いCR2032や薄いCR2016を入れていないか。ガタついていたら型番違いの可能性大
  4. 裏ぶたの収まり:最後まで「パチッ」と閉じているか

ここまで確認しても無反応なときでも、**スマートキーをエンジンスタートボタンに直接タッチさせる(所定位置に挿す)**とエンジンはかかる設計です。大型SUVで出先に停めて動けないと困るので、応急手段として覚えておくと安心です。それでも改善しない場合は、キー本体の基板故障や登録切れの可能性があるため、ディーラーまたはメルセデス専門の整備工場へご相談ください。


よくある質問

Q. ディーラーに頼んだらいくらかかりますか? 電池代込みで330円程度〜、工賃を取られても1,000〜3,000円程度が目安です。作業は簡単なので、自分で行えば電池代だけで済みます。

Q. GLEに乗り換えました。電池は同じですか? MLからGLEへ改名した後継世代はキー形状が変わっている場合があります。必ず現物の刻印と個数を確認してください。

Q. 電池の残量が少なくなったサインは? 施錠・解錠の反応が鈍くなる、またはメーター内に警告が出ます。反応が鈍ってきたら早めの交換が安心です。


まとめ

  • MLクラス W164型のキー電池は CR2025(直径20.0mm×厚さ2.5mm)
  • 先代W163・後継W166(後のGLE)とは年式・キー形状が違う。乗り換え時は刻印を確認
  • 開け方は、メカニカルキーを抜いて反対の穴に差し込み裏ぶたを開ける(固い電池はセロハンテープで)
  • 反応しないときは、向き・個数・型番を確認。最後はスタートボタン直タッチで始動

このシリーズの完全ガイド

Mercedes DIY整備ガイド C/E/Aクラス W205/W213/W176 完全網羅 で、メルセデスで自分でできる整備作業を車種別にまとめています。