この記事でわかること
- SLクラス R230型のキー電池は CR2025(直径20.0mm×厚さ2.5mm)
- 先代R129・後継R231との見分け方・R230は約11年の長寿モデル
- メルセデス共通の開け方(メカニカルキーを“反対の穴”に差す)+固い電池の外し方
- 間違えやすい型番(CR2025・CR2032・CR2016)
- 交換しても反応しないときの確認順序
- 対象グレード(自分の車を確認)
対象グレード
このページは SLクラス R230型(2001〜2012年式・2シーター電動オープン) に該当します。
- SL350 / SL500 / SL550 / SL600
- SL55 AMG / SL63 AMG / SL65 AMG
R230は、ボタン操作でルーフが屋根からトランクへ格納される電動メタルトップ「バリオルーフ」を備えた2シーターオープンです。グレードが違っても、R230世代のキーであれば電池の型番・交換手順は共通です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象車種 | Mercedes-Benz SLクラス R230型(2001〜2012年式) |
| 電池の型番 | CR2025(3V コイン形リチウム電池・直径20.0mm/厚さ2.5mm) |
| 難易度 | ★☆☆ 初心者でもOK |
| 所要時間 | 約5分 |
| 費用 | 電池代のみ(約200〜400円・ディーラーでも330円程度) |
| 必要な工具 | 基本不要(内蔵のメカニカルキーで開けられます) |
R230のキー電池は CR2025 です。コンビニ・スーパー・100円ショップでも手に入る、入手性のよいコイン電池です。
先代R129・後継R231との違い:R230は約11年の長寿モデル {#世代の違い}
SLは1世代を長く売る傾向があり、R230は 2001〜2012年と約11年にわたって生産されました。その間に何度かフェイスリフト(前期・中期・後期)を受けています。「SLのキー電池交換」で調べると年代違いの情報が混ざるので、まず自分の車を確定させてください。
| 世代 | 年式の目安 | 見分け方 |
|---|---|---|
| R129(先代) | 1989〜2001 | 直線基調。幌+着脱式ハードトップ |
| R230(このページ) | 2001〜2012 | 涙目ヘッドライト系。電動バリオルーフ |
| R231(後継) | 2012〜2020 | より大型でシャープな造形 |
お持ちのSLが2001〜2012年式で、ボタンで金属屋根が開閉するバリオルーフであればR230です。長期生産モデルなので前期・後期で装備差はありますが、キーのコイン電池はCR2025で共通です。後継R231に乗り換えた方は、キー形状が変わっている場合があるので現物の刻印を確認してください。
用意するもの
電池(CR2025)
コンビニ・スーパー・100円ショップ・家電量販店で手に入ります。確実に使いたいならパナソニック・マクセルなどの国産ブランドが安心です。長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、パッケージの使用推奨期限も軽く確認しておくと安心です。
工具
基本的に不要です。内蔵のメカニカルキー(緊急用の物理キー)を使います。電池が固くて指で外せないとき用に、細いマイナスドライバー(眼鏡用の精密ドライバー)を1本用意しておくと確実です。
交換手順:メルセデス共通の「反対の穴」に差す方式 {#交換手順}
R230のキーは、メカニカルキーを“反対側の穴”に差し込んで裏ぶたを開けるのが正しい手順です。マイナスドライバーで合わせ目を無理にこじると、ツメが欠けます。
- キー側面の黒いギザギザ部分(リリース)をスライドさせ、内蔵の金属メカニカルキーを引き抜く
- いま抜いた穴とは反対側の小さな穴に、そのメカニカルキーの先端を差し込み、テコの要領で裏ぶたを浮かせる(「パコッ」と外れます)
- 古い CR2025 を取り出す。外す前に**+面がどちら向きか覚えておく**
- 電池が固くて外れないときは、セロハンテープを電池に貼り付けて引っ張ると簡単に持ち上がります
- 新しい CR2025 を、外したときと同じ向き(+面を表側)にしてはめ込む
- 裏ぶたを「パチッ」と音がするまで閉じ、メカニカルキーを元の穴に戻す
- ドアのそばで施錠・解錠して動作確認する
電池交換後の再設定は不要で、すぐに使えます。オープン操作(バリオルーフ)はキー電池とは別系統なので、電池交換で開閉が直るわけではありません。屋根の不調は別の原因です。
間違えやすい電池の型番(CR2025・CR2032・CR2016) {#型番の間違い}
| 型番 | 直径×厚さ | R230での可否 |
|---|---|---|
| CR2025 | 20.0mm × 2.5mm | ✅ 正解(これを買う) |
| CR2032 | 20.0mm × 3.2mm | ❌ 厚すぎてフタが浮く・接触不良 |
| CR2016 | 20.0mm × 1.6mm | ❌ 薄くて接触不良 |
3つとも直径20mmで棚では見分けづらく、末尾の数字(25 / 32 / 16)を読み違えると入っても接触しません。古い電池を外したら、その刻印(CR2025)を見てから同じ型番を買うのが確実です。
交換しても反応しないとき {#反応しないとき}
電池を替えたのに反応しない場合、「故障」と決める前に次の順で確認します。
- 電池の向き:+面が表側(外した時と同じ向き)になっているか。最も多い原因です
- 型番違い:厚いCR2032や薄いCR2016を入れていないか。ガタついていたら型番違いの可能性大
- 裏ぶたの収まり:最後まで「パチッ」と閉じているか
- 電池残量:新品でも長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、別の新品で試す
ここまで確認しても無反応なときでも、**スマートキーをエンジンスタートボタンに直接タッチさせる(所定位置に挿す)**とエンジンはかかる設計です。出先で立ち往生したときの保険として覚えておくと安心です。それでも改善しない場合は、キー本体の基板故障や登録切れの可能性があるため、ディーラーまたはメルセデス専門の整備工場へご相談ください。
よくある質問
Q. ディーラーに頼んだらいくらかかりますか? 電池代込みで330円程度〜、工賃を取られても1,000〜3,000円程度が目安です。作業は簡単なので、自分で行えば電池代だけで済みます。
Q. 電池を替えても屋根(バリオルーフ)が開きません。 バリオルーフの開閉はキー電池とは別系統で、油圧やセンサーが関わります。電池交換では直りません。屋根の不調はメルセデス専門店での点検をおすすめします。
Q. 電池の残量が少なくなったサインは? 施錠・解錠の反応が鈍くなります。反応が鈍ってきたら早めの交換が安心です。
まとめ
- SLクラス R230型のキー電池は CR2025(直径20.0mm×厚さ2.5mm)
- R230は約11年の長寿モデル。前期・後期でも電池はCR2025で共通
- 開け方は、メカニカルキーを抜いて反対の穴に差し込み裏ぶたを開ける(固い電池はセロハンテープで)
- バリオルーフの不調はキー電池とは別問題。反応しないときはスタートボタン直タッチで始動
このシリーズの完全ガイド
Mercedes DIY整備ガイド C/E/Aクラス W205/W213/W176 完全網羅 で、メルセデスで自分でできる整備作業を車種別にまとめています。
