この記事でわかること


対象グレード

このページは 2シリーズ グランツアラー(F46型・2015〜2021年式) に該当します。3列シート7人乗りのミニバン系BMWです。

  • 218i グランツアラー / 220i グランツアラー
  • 218d グランツアラー / 220d グランツアラー

同じ世代の2列シート版「2シリーズ アクティブツアラー(F45)」も、この**黒い角丸の一体型キー(ボタン3つ+下にBMWエンブレム)**であれば電池の型番・開け方は共通です。グランツアラーとアクティブツアラーはキーが同じです。


基本情報

項目 内容
対象車種 BMW 2シリーズ グランツアラー F46型(2015〜2021年式)
電池の型番 CR2450(3V コイン形リチウム電池・直径24.5mm/厚さ5.0mm)
難易度 ★☆☆ 初心者でもOK
所要時間 約2分
費用 電池代のみ(約200〜400円)
必要な工具 不要(または細いマイナスドライバー1本)

CR2450は、CR2032やCR2025と比べてひと回り大きく分厚い電池です。直径も厚みも違うので、薄いCR2032を入れても固定されず接触しません。ここがBMWのキー電池交換で最初につまずくポイントです。


なぜ世代・キーの形で電池が変わるのか {#世代の違い}

「BMWのスマートキー電池」で検索すると、CR2032・CR2450・「充電式で交換不可」と情報がバラバラに出てきます。これはBMWがキーの世代ごとに電源方式を変えてきたためです。F46世代(2015〜2021頃)の黒い角丸の一体型キーはCR2450が基本です。

キーの世代・形 採用車種の例 電源
黒い角丸の一体型キー(このページ) F46/F45など2シリーズ ツアラー系(2015〜2021頃) CR2450(自分で交換可)
細身でフラットな新世代キー 新しい1シリーズ・3シリーズ(2019〜) CR2032(自分で交換可)
ディスプレイ付きキー(液晶画面あり) 一部の上位グレード 充電式(交換不可)

つまり、別のBMWや最近の輸入車がCR2032だったから、と同じ感覚でF46にCR2032を買ってくるとサイズ違いで入りません。F46グランツアラーは黒い角丸キー=CR2450です。

見分け方は、液晶画面が付いていない・先端からメカニカルキーを抜くスライド式の黒い角丸キーで、年式が2015〜2021年なら基本的にCR2450です。一番確実なのは、一度開けて中の電池の刻印(CR2450)を見ることです。


用意するもの

電池(CR2450)

CR2450はCR2032ほど一般的ではなく、コンビニや100円ショップにはまず置いていません。家電量販店(ヨドバシ・ビックカメラ等)かネット通販が確実です。パナソニック・マクセルなどの国産ブランドなら安心で、長期在庫品を避ける意味でもパッケージの推奨期限を軽く確認しておくとなお良いです。

工具

基本は不要です。キーに内蔵された金属のメカニカルキー(緊急用の物理キー)を抜いた跡から開けられます。合わせ目が硬い個体もあるので、心配なら眼鏡用の細いマイナスドライバーを1本用意しておくと確実です。


交換手順:BMWキーの「スライドさせて開ける」開け方 {#交換手順}

F46のキーは、ネジを外す方式ではなく、裏ぶた(バックカバー)をスライドさせて外すタイプです。

  1. キー側面または背面のリリースボタンを押し、内蔵の金属メカニカルキーを引き抜く
  2. メカニカルキーを抜いた跡の溝(または裏ぶたの縁)に爪・コインの端を当て、裏ぶたを下方向にスライドさせて外す。硬い場合は細いマイナスドライバーを溝に当て、てこの要領で少しだけ浮かせてからスライドさせる
  3. 古いCR2450を取り出す。外す前に**+面(型番が書いてある面)がどちら向きか覚えておく**
  4. 新しいCR2450を、+面を上(裏ぶた側)に向けてはめ込む
  5. 裏ぶたを元の位置に「カチッ」と音がするまでスライドさせて戻す
  6. メカニカルキーを差し戻し、ドアのそばで施錠・解錠して動作確認する

合わせ目を浮かせるときは1か所に力を集中させると、薄いプラスチックのツメが欠けます。全体を均等に動かすのがコツです。


間違えやすい電池の型番(CR2450・CR2032・CR2025) {#型番の間違い}

BMWで一番多い失敗が型番違いの電池を買ってくることです。型番の数字は電池の寸法を表していて、最初の2桁が直径、後ろ2桁が厚さ(mm単位)です。F46のCR2450は、よく使われるCR2032より明らかに大きいので、間違えるとそもそも収まりません。

型番 直径×厚さ F46での可否
CR2450 24.5mm × 5.0mm ✅ 正解(これを買う)
CR2032 20.0mm × 3.2mm ❌ 直径も厚さも足りず固定されない
CR2025 20.0mm × 2.5mm ❌ さらに薄く、まったく接触しない

CR2450は「24.5mm/5.0mm」とふた回り大きいのが特徴です。売り場で「CR」のあとの数字を末尾まで(2450)確認してから買ってください。古い電池を外して刻印(CR2450)を確かめてから買えば、まず間違えません。


交換しても反応しないとき {#反応しないとき}

電池を替えたのに反応しない場合、あわてて「キーの故障」と決めつける前に、次の順で確認します。

  1. 電池の向き:+面が上(裏ぶた側)になっているか。最も多い原因です
  2. 型番違い:CR2450ではなく薄いCR2032を入れていないか(ガタついていたら型番違いの可能性大)
  3. 裏ぶたの収まり:スライドぶたが最後までしっかり閉じているか
  4. 電池残量:新品でも長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、別の新品で試す

ここまで確認しても無反応なときでも、スマートキーをエンジンスタートボタンに直接タッチさせるとエンジンはかかる設計です(電池が弱っていても始動できる応急手段。ボタンにキーを密着させた状態でスタートを押す)。出先で立ち往生したときの保険として覚えておくと安心です。それでも改善しない場合は、キー本体の基板故障やリモコン登録(同期)が外れている可能性があります。BMWのスマートキーは電池切れ以外にも反応しない原因が複数あるため、原因の切り分けはBMW スマートキーが反応しない・電池交換だけじゃ直らない時の原因5つと対処法も参考にしてください。


よくある質問

Q. ディーラーに頼んだらいくらかかりますか? 電池交換だけなら工賃込みで1,000〜3,000円程度が目安です。作業自体は簡単なので、自分で行えば電池代(200〜400円)だけで済みます。

Q. 電池の残量が少なくなったサインは? 施錠・解錠の反応が鈍くなる、またはメーター内に「キー電池残量低下」の警告が表示されます。表示が出たら早めに交換してください。

Q. CR2450は近所で買えますか? コンビニ・100円ショップにはほぼありません。家電量販店かネット通販が確実です。CR2032と取り違えないよう、型番を末尾まで確認してください。

Q. アクティブツアラー(F45)も同じ電池ですか? はい。同じ世代の2列シート版アクティブツアラー(F45)も同じ黒い角丸キーで、電池はCR2450、手順も同じです。


まとめ

  • 2シリーズ グランツアラー F46型のスマートキー電池は CR2450(24.5mm×5.0mm・家電量販店かネットで200〜400円)
  • 最近のBMWに多い CR2032(20.0mm×3.2mm)とはサイズが別物。取り違え注意
  • 開け方はネジ外しではなく、裏ぶたをスライドさせて外す方式
  • 電池の向きは外す前に覚えて、+面を上にして戻す

このシリーズの完全ガイド

BMW DIY整備ガイド 3シリーズ・X3・X5 車種別メンテナンス【2026年版】 で、BMWで自分でできる整備作業を車種別にまとめています。


🛠️ BMW スマートキーの作業に1本あると安心:精密ドライバー

F46のキーは基本スライドで開きますが、合わせ目が硬い個体や、他のBMW(底面に小ネジがあるタイプ)も触る方は、精密ドライバーが1本あると確実です。VESSEL TD-56 精密ドライバー6本セットは +0/+00/−0.9/−1.2/−1.8/−2.3 の6サイズ入りで、BMW/MINI/Mercedes/フォルクスワーゲンのスマートキーに幅広く対応できる定番です。一度買えば長く使える買い置き品です。

💡 ポイント:刃先が摩耗した家庭用ドライバーで無理にこじると、キーのツメや小ネジを舐めてディーラー修理5,000〜10,000円コースになることも。精密ドライバー1本(1,500円程度)の備えで防げます。