結論

F46グランツアラーの電池は「CR2450」。
1枚買えば、約2分で直ります。

難易度 ★☆☆ 作業 約2分 費用 約200〜400円 工具 不要(細いマイナスがあると確実)

↓ これを買えばOK。コンビニ・100均にはまず置いていないので、ネットか家電量販店が確実です。

✓ 黒い角丸の一体型キー(F46/F45・2015〜2021年) このページのままでOK(アクティブツアラーも同じキー)

✗ 細身でフラットな新世代キー(2019年〜の1・3シリーズ等) 電池はCR2032で別物

✗ 液晶画面付きキー(Display Key) 充電式のため電池交換不可

この記事の目次9項目

対象の車

対象は2シリーズ グランツアラー(F46型・2015〜2021年式)の218i/220i/218d/220d グランツアラーです。3列シート7人乗りのミニバン系BMWです。同じ世代の2列シート版「2シリーズ アクティブツアラー(F45)」も、この黒い角丸の一体型キー(ボタン3つ+下にBMWエンブレム)であれば電池・開け方は共通です。

なぜ同じBMWでも電池が違うのか

BMWはキーの世代・形で電池を変えています。F46は黒い角丸の一体型キー=CR2450です。

キーの形 採用車種の例 電池
黒い角丸の一体型キー(このページ) F46/F45(2015〜2021頃) CR2450(交換可)
細身でフラットな新世代キー 新しい1・3シリーズ(2019〜) CR2032(交換可)
ディスプレイ付きキー 一部の上位グレード 充電式(交換不可)

別のBMWや最近の輸入車がCR2032だったからと同じ感覚で買ってくると、サイズ違いで入りません。一番確実なのは、一度開けて中の電池の刻印(CR2450)を見ることです。

用意するもの

電池はCR2450です。コンビニや100円ショップにはまず置いていません。家電量販店(ヨドバシ・ビックカメラ等)かネット通販が確実です。

工具は基本不要です。合わせ目が硬い個体もあるので、心配なら細いマイナスドライバーを1本用意すると確実です。

交換のしかた(6ステップ)

F46のキーは、ネジ留めではなく裏ぶた(バックカバー)をスライドさせて外すタイプです。

  1. キー側面または背面のリリースボタンを押し、内蔵の金属キー(緊急用の予備キー)を引き抜く
  2. 抜いた跡の溝(または裏ぶたの縁)に爪・コインの端を当て、裏ぶたを下方向にスライドさせて外す。硬ければマイナスドライバーで少しだけ浮かせてからスライド
  3. 古いCR2450を取り出す。外す前に、+面がどちら向きか覚えておく
  4. 新しいCR2450を、+面を上(裏ぶた側)に向けてはめ込む
  5. 裏ぶたを「カチッ」と音がするまでスライドさせて戻す
  6. 金属キーを差し戻し、ドアのそばで施錠・解錠して動作確認する

合わせ目を浮かせるときは1か所に力を集中させると、薄いツメが欠けます。全体を均等に動かすのがコツです。

型番を間違えないために

型番 直径×厚さ F46での可否
CR2450 24.5mm × 5.0mm 正解
CR2032 20.0mm × 3.2mm 直径も厚さも足りず入らない
CR2025 20.0mm × 2.5mm さらに薄く接触しない

CR2450は「24.5mm/5.0mm」とふた回り大きいのが特徴です。売り場で「CR」のあとの数字を末尾まで(2450)確認してから買ってください。

交換しても反応しないとき

  1. 電池の向き:+面が上(裏ぶた側)になっているか。もっとも多い原因です
  2. 型番違い:CR2450ではなく薄いCR2032を入れていないか
  3. 裏ぶたの収まり:最後までしっかり閉じているか
  4. 電池の鮮度:買い置きの古い電池は電圧が落ちていることがある。別の新品でも試す

ここまで確認しても直らない場合は、キーをエンジンスタートボタンに直接タッチさせるとエンジンはかかる設計です。出先での応急手段として覚えておくと安心です。それでも改善しない場合は、キー本体の基板故障やリモコン登録が外れている可能性があります。原因の切り分けはBMW スマートキーが反応しない・電池交換だけじゃ直らない時の原因5つと対処法も参考にしてください。

よくある質問

Q. ディーラーに頼んだらいくらかかりますか? 工賃込みで1,000〜3,000円程度が目安です(業界相場)。作業自体は簡単なので、自分で行えば電池代(200〜400円)だけで済みます。

Q. 電池が減ってきたサインは? 施錠・解錠の反応が鈍くなる、またはメーター内に「キー電池残量低下」の警告が表示されます。

Q. CR2450は近所で買えますか? コンビニ・100円ショップにはほぼありません。家電量販店かネット通販が確実です。CR2032と取り違えないよう、型番を末尾まで確認してください。

Q. アクティブツアラー(F45)も同じ電池ですか? はい。同じ黒い角丸キーで、電池はCR2450、手順も同じです。

このシリーズの完全ガイド

BMW DIY整備ガイド 3シリーズ・X3・X5 車種別メンテナンス【2026年版】 で、BMWで自分でできる整備作業を車種別にまとめています。

BMW スマートキーの作業に1本あると安心:精密ドライバー

F46のキーは基本スライドで開きますが、合わせ目が硬い個体や、他のBMW(底面に小ネジがあるタイプ)も触る方は、精密ドライバーが1本あると確実です。VESSEL TD-56 精密ドライバー6本セットは6サイズ入りで、BMW/MINI/Mercedes/フォルクスワーゲンのスマートキーに幅広く対応できる定番です。

刃先が摩耗した家庭用ドライバーで無理にこじると、キーのツメや小ネジを舐めてディーラー修理5,000〜10,000円コース(業界相場)になることも。精密ドライバー1本(1,500円程度)の備えで防げます。

F46の維持費、ついでに1分だけ。 電池は300円で直ります。でも保険と車検は、見直すだけで年間数万円変わることがあります。


この記事は、現役で輸入車販売店を経営する立場から、F46オーナーがディーラー見積もりに迷わず数分で解決できるよう、現場での相談事例と公式仕様をもとにまとめました。 — 現役・輸入車販売店オーナー