BMWのヘッドライト球はモデルによって大きく異なる

BMWはモデルチェンジのたびにヘッドライトシステムが変わっており、HID(キセノン)・ハロゲン・LEDが混在しています。交換前に必ず型式と装備グレードを確認してください。


BMW 車種別ヘッドライト球規格一覧

車種 型式 ロービーム ハイビーム 備考
3シリーズ E90(2005〜12) D1S(HID)/ H7(ハロゲン) H1 / H7 グレードで異なる
3シリーズ F30(2012〜19) D1S(HID)/ LED LED / H1 アダプティブLEDは交換不可
3シリーズ G20(2019〜) LED(純正) LED LED交換は不可
5シリーズ E60(2003〜10) D1S(HID)/ H7 H7
5シリーズ F10(2010〜17) D1S(HID)/ LED LED
5シリーズ G30(2017〜) LED(純正) LED
1シリーズ F20(2011〜19) D1S(HID)/ H7 H7
X3 F25(2010〜17) D1S(HID)/ H7 H7
X5 E70(2006〜13) D1S(HID) H9

3シリーズ世代別の見分け方(E90・F30・G20)

3シリーズはヘッドライトの世代差が大きく、同じ「3シリーズ」でも球が全く違います

世代 年式 ロービームの主流 交換の考え方
E90/E91/E92 2005〜2012 D1S(HID)/ H7(ハロゲン) グレードで分岐。ハロゲン車はLED化も可
F30/F31 2012〜2019 D1S(HID)/ 純正LED 前期はHID、後期・上位はLED。アダプティブLEDは交換不可
G20/G21 2019〜 純正LED 球単体交換は不可。ユニット/モジュール対応

💡 F30は前期と後期で違うのが要注意。前期のHID(D1S)は球交換できますが、後期やMスポーツのアダプティブLEDは球だけの交換ができません。


HIDバルブ(キセノン)の交換

BMWの多くのモデルはD1S規格のHIDバルブを採用しています。

D1Sバルブの選び方:

  • 純正同等(4,200K):白系の自然な色味
  • 高色温度(5,000〜6,000K):青白い色。ただし雨天での視認性が落ちる場合がある
  • 国内法規(JIS)適合品を選ぶこと

おすすめD1Sブランド:

  • Philips Ultinon (OEM純正採用)
  • PIAA EXCELEDシリーズ
  • 大光量 : OSRAM XENARC Night Breaker

注意:HIDの交換はバラスト(点灯ユニット)故障の可能性もある。バルブ交換で点灯しない場合はバラスト確認を。


ハロゲンバルブからLEDへの交換

E90・E60等のハロゲンモデルは、社外品LEDバルブへの交換が可能です。

適合確認が必要なポイント:

  1. H7ソケット対応であること
  2. カバー付き(カバーなしは車検不可)
  3. 「車検対応」表示のある製品を選ぶ

BMW H7 LED おすすめ:

  • Philips Ultinon Pro6000 H7
  • PIAA LEDH7 シリーズ

注意:BMWのアダプティブヘッドライト(電動で動くタイプ)はLEDモジュールごとの交換になり、DIYは難難易度が高いです。


LED化の前に確認したいこと(BMW特有)

  1. ソケットがH7か:E90・E60などハロゲン車はH7のことが多い。まず1本抜いて刻印確認。
  2. CANバス警告:BMWはバルブを監視するため、通常LEDだと球切れ警告が出ます。ワーニングキャンセラー内蔵(CANバス対応)品を選択。
  3. アダプティブヘッドライト:電動で動くタイプはLEDモジュールごとの交換になり、DIY難度が高い(★★★)。
  4. 車検対応表記+光軸:「車検対応」品でも光軸(カットライン)調整は必須。

車検における注意点

  • HID→HID: 色温度が高すぎる(6,500K超)のは車検不合格の場合あり
  • ハロゲン→LED: 光軸調整(カットラインの確認)が必須
  • LEDバルブ: 「車検対応」表記がある製品でもOEM指定外の場合、整備士の判断による

ヘッドライト磨き(黄ばみ除去)

年数が経ったBMWはヘッドライトカバー(ポリカーボネート製)が黄ばみます。

DIY磨き手順:

  1. コンパウンド(細目〜極細)で磨く
  2. マスキングテープでボディを養生
  3. コーティング剤を塗布(耐UV性のもの)

おすすめ製品:

  • Holts ヘッドライトリムーバー
  • 3M ヘッドライトレンズリストア

💡 H7規格 LED派におすすめ: HID屋 H7 LED(輸入車用・ワーニングキャンセラー内蔵・6500K爆光・車検対応)。長寿命で省電力、外車のCANBUS警告も内蔵キャンセラーで解除。

🔆 ハロゲン派におすすめ: IPF 53L7(140Wクラス相当・5300K・車検対応)。LEDより安価で確実、ハロゲン純正同等の安心感。


交換費用の目安(部品・工賃)

内容 費用の目安
H7 ハロゲン球(左右) 部品 約1,000〜3,000円
H7 LED化(CANバス対応・左右) 部品 約5,000〜15,000円
D1S HIDバルブ(左右) 部品 約8,000〜25,000円
バラスト交換 部品+工賃 約20,000〜60,000円
純正LEDユニット交換(片側) 数万〜十数万円

※【業界公表値】レンジ。HIDが点かない時はバラスト故障の疑いがあり、左右入れ替えで切り分け可能。費用は工場で差が出るため相見積もりが確実です。


まとめ

  • BMWのヘッドライト球は型式・グレードで大きく異なる(D1S・H7・LEDが混在)
  • G20・F30後期等のLED純正モデルは球単体の交換は不可(モジュール交換)
  • HID→LED化は国産品で車検対応品を選べばDIY可能
  • ヘッドライトの黄ばみはコンパウンドで自分で対処可能

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よくある質問

Q. 自分の3シリーズがHIDかLEDか分かりません。 A. バルブを1本抜いて刻印(D1S/H7等)を確認するのが確実です。抜けず一体構造なら純正LEDの可能性が高いです。F30は前期HID・後期LEDで分かれます。

Q. H7をLEDに替えたら車検は通りますか? A. 「車検対応」表記+光軸が出ていれば通ることが多いですが、CANバス警告と光軸調整がカギ。キャンセラー内蔵・車検対応品を選び、光軸はテスター確認が安心です。

Q. LEDにしたら球切れ警告が出ました。 A. BMWはバルブを監視しているためです。**ワーニングキャンセラー内蔵(CANバス対応)**のLEDに替えると消えます。

Q. HIDを替えても点きません。 A. バルブ不良のほかバラスト故障の可能性。左右入れ替えで切り分け、点かない側にバラスト疑い。費用は20,000〜60,000円が目安(【業界公表値】)。

Q. VW・Audiの球規格も知りたい。 A. VW・Audi ヘッドライト球規格 ゴルフ/A3/A4にまとめています。考え方(CANバス・HID/LED混在)はBMWと共通です。


このシリーズの完全ガイド

BMW DIY整備ガイド完全まとめ で、BMWで自分でできる整備作業を一覧でまとめています。