結論

E90/F30/G20で球規格は別物。
まず現車の刻印(H7・D1S・LED)を確認です。

H7ハロゲン DIY可(★☆☆) D1S HID 高電圧注意(★★☆) G20・F30後期 LED=球交換不可

H7仕様なら2択でOK:ハロゲンのまま明るく(車検対応・安価)か、キャンセラー内蔵LED。本文に商品があります。

✓ H7ハロゲン仕様(E90/E60/F20/F25 等) 社外バルブで交換OK。LED化はCANバス対応品が必須

✗ D1S(HID)仕様 高電圧注意・キーオフ後30秒待つ。純正同等品か輸入車対応の専門店で

✗ F30後期・G20以降の純正LED 球単体交換不可。片側消えたらユニット修理で費用は大きく上がります

この記事の目次11項目

BMWのヘッドライト球はモデルで大きく違う

BMWはモデルチェンジのたびにヘッドライトの仕組みが変わっていて、HID(キセノン)・ハロゲン・LEDが混在しています。交換の前に、必ず自分の型式と装備を確認してください。


BMW 車種別 ヘッドライト球規格一覧

車種 型式 ロービーム ハイビーム 備考
3シリーズ E90(2005〜12) D1S(HID)/ H7(ハロゲン) H1 / H7 グレードで異なる
3シリーズ F30(2012〜19) D1S(HID)/ LED LED / H1 後期・上位のLEDは交換不可
3シリーズ G20(2019〜) LED(純正) LED LED交換は不可
5シリーズ E60(2003〜10) D1S(HID)/ H7 H7
5シリーズ F10(2010〜17) D1S(HID)/ LED LED
5シリーズ G30(2017〜) LED(純正) LED
1シリーズ F20(2011〜19) D1S(HID)/ H7 H7
X3 F25(2010〜17) D1S(HID)/ H7 H7
X5 E70(2006〜13) D1S(HID) H9

3シリーズは世代差が一番大きい(E90・F30・G20)

同じ「3シリーズ」でも、世代によって球は全く違います。

世代 年式 ロービームの主流 交換の考え方
E90/E91/E92 2005〜2012 D1S(HID)/ H7(ハロゲン) グレードで分岐。ハロゲン車はLED化も可
F30/F31 2012〜2019 D1S(HID)/ 純正LED 前期はHID、後期・上位はLED(交換不可)
G20/G21 2019〜 純正LED 球単体交換は不可。ユニット・モジュール対応

F30は前期と後期で違うのが要注意です。前期のHID(D1S)は球交換できますが、後期やMスポーツのLEDは球だけの交換ができません。


D1S HIDバルブの交換

BMWの多くのモデルはD1S規格のHIDバルブです。

選び方のポイント:

  • 純正同等(4,200K):白系の自然な色味
  • 高色温度(5,000〜6,000K):青白い色。雨天で見えにくくなることがある
  • 国内法規(JIS)適合品を選ぶ

注意HIDが点かない時はバラスト(点灯ユニット)故障の可能性もあります。バルブ交換で直らない場合はバラストを疑ってください。


ハロゲンからLEDへの交換

E90・E60などのハロゲンモデルは、社外品LEDバルブへの交換ができます。確認するポイントは3つです。

  1. H7ソケット対応であること
  2. カバー付き(カバーなしは車検不可)
  3. 「車検対応」表示のある製品を選ぶ

注意:BMWの電動で動くタイプ(アダプティブヘッドライト)はLEDモジュールごとの交換になり、DIYの難易度が高いです。

LED化の前に確認したい3つのこと

  1. ソケットがH7か:まず1本抜いて刻印を確認
  2. CANバス警告:BMWはバルブを監視するため、普通のLEDだと球切れ警告が出ます。キャンセラー内蔵(CANバス対応)品を選んでください
  3. 車検対応表記+光軸:「車検対応」品でも光軸(カットライン)調整は必須です

H7規格 LED派におすすめ: 輸入車用・ワーニングキャンセラー内蔵・車検対応のLED。長寿命で省電力、CANバス警告も内蔵キャンセラーで解除できます。

ハロゲン派におすすめ: 140Wクラス相当・車検対応のハロゲン球。LEDより安価で確実、純正同等の安心感があります。


車検で注意すること

  • HID→HID:色温度が高すぎる(6,500K超)と車検不合格になる場合がある
  • ハロゲン→LED:光軸調整(カットラインの確認)が必須
  • LEDバルブ:「車検対応」表記があっても、最終判断は整備士による

ヘッドライトの黄ばみ(磨きで対処できます)

年数が経ったBMWは、ヘッドライトカバー(ポリカーボネート製)が黄ばみます。

DIY磨きの手順:

  1. コンパウンド(細目〜極細)で磨く
  2. マスキングテープでボディを養生
  3. コーティング剤を塗布(耐UV性のもの)

交換費用の目安(部品・工賃)

内容 費用の目安
H7 ハロゲン球(左右) 部品 約1,000〜3,000円
H7 LED化(CANバス対応・左右) 部品 約5,000〜15,000円
D1S HIDバルブ(左右) 部品 約8,000〜25,000円
バラスト交換 部品+工賃 約20,000〜60,000円
純正LEDユニット交換(片側) 数万〜十数万円

★上記は業界公表値ベースの目安です。HIDが点かない時はバラスト故障の疑いがあり、左右入れ替えで切り分けできます。費用は工場で差が出るため相見積もりが確実です。


まとめ

  • BMWのヘッドライト球は型式・グレードで大きく異なる(D1S・H7・LEDが混在)
  • G20・F30後期等の純正LEDモデルは球単体の交換は不可(モジュール交換)
  • HID→LED化は国産品で車検対応品を選べばDIY可能
  • ヘッドライトの黄ばみはコンパウンドで自分で対処可能

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よくある質問

Q. 自分の3シリーズがHIDかLEDか分かりません。 A. バルブを1本抜いて刻印(D1S/H7等)を確認するのが確実です。抜けず一体構造なら純正LEDの可能性が高いです。F30は前期HID・後期LEDで分かれます。

Q. H7をLEDに替えたら車検は通りますか? A. 「車検対応」表記+光軸が出ていれば通ることが多いですが、CANバス警告と光軸調整がカギです。キャンセラー内蔵・車検対応品を選び、光軸はテスターで確認すると安心です。

Q. LEDにしたら球切れ警告が出ました。 A. BMWはバルブを監視しているためです。ワーニングキャンセラー内蔵(CANバス対応)のLEDに替えると消えます。

Q. HIDを替えても点きません。 A. バルブ不良のほかバラスト故障の可能性があります。左右入れ替えで切り分け、点かない側にバラスト疑い。費用は20,000〜60,000円が目安です(業界公表値)。

Q. VW・Audiの球規格も知りたい。 A. VW・Audi ヘッドライト球規格 ゴルフ/A3/A4にまとめています。考え方(CANバス・HID/LED混在)はBMWと共通です。


このシリーズの完全ガイド

BMW DIY整備ガイド完全まとめ で、BMWで自分でできる整備作業を一覧でまとめています。


この記事は、現役で輸入車販売店を経営する立場から、BMWオーナーが自分の球規格を迷わず特定できるよう、型式ごとの実仕様と公式規格をもとにまとめました。 — 経営者(現役・輸入車販売店オーナー)