この記事でわかること


対象グレード

このページは Aクラス W168型(1997〜2004年式・初代Aクラス・トールコンパクト) に該当します。

  • A140 / A160 / A190 / A210
  • A160 CDI / A170 CDI(ディーゼル)
  • ロング(ボディ延長版)各グレード

初代Aクラスは、床下に燃料タンクや駆動系を収める「サンドイッチ構造」が特徴の希少なコンパクトです。グレードが違っても、W168世代のキーであれば電池の型番・交換手順は共通です。


基本情報

項目 内容
対象車種 Mercedes-Benz Aクラス W168型(1997〜2004年式)
電池の型番 CR2025(3V コイン形リチウム電池・直径20.0mm/厚さ2.5mm)
個数 1個が一般的(フタを開けて要確認)
難易度 ★☆☆ 初心者でもOK
所要時間 約5分
費用 電池代のみ(約200〜400円・ディーラーでも330円程度)
必要な工具 基本不要(内蔵のメカニカルキーで開けられます)

W168のキー電池は CR2025 です。コンビニ・スーパー・100円ショップでも手に入る、入手性のよいコイン電池です。


後継W169との違い:電池の個数に注意 {#世代の違い}

「Aクラスのキー電池交換」で調べると、初代W168(このページ)と2代目W169の情報が混ざって出てきます。年式とキー形状でまず自分の車を確定させてください。

世代 年式の目安 電池 見分け方
W168(このページ) 1997〜2004 CR2025 1個が一般的 初代。背の高いトールボディ
W169(2代目) 2004〜2012 CR2025 2個の個体が多い 2代目。やや低くワイドに

ここが重要なポイントです。初代W168は電池1個が一般的なのに対し、2代目W169は同じCR2025を2個使う個体が多いと報告されています。つまり、買い替えや知人の情報で「Aクラスは2個」と思い込んでW168に2個分買っても、本体には1個しか入りません(逆にW169で1個しか買わないと足りません)。

迷わないコツは、フタを開けて実際に入っている個数を見てから、同じ個数を買うことです。2代目をお探しの方はMercedes-Benz Aクラス W169 スマートキー電池交換 CR2025をご覧ください。


用意するもの

電池(CR2025)

コンビニ・スーパー・100円ショップ・家電量販店で手に入ります。確実に使いたいならパナソニック・マクセルなどの国産ブランドが安心です。長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、パッケージの使用推奨期限も軽く確認しておくと安心です。

工具

基本的に不要です。内蔵のメカニカルキー(緊急用の物理キー)を使います。電池が固くて指で外せないとき用に、細いマイナスドライバー(眼鏡用の精密ドライバー)を1本用意しておくと確実です。


交換手順:メルセデス共通の「反対の穴」に差す方式 {#交換手順}

W168のキーは、メカニカルキーを“反対側の穴”に差し込んで裏ぶたを開けるのが正しい手順です。マイナスドライバーで合わせ目を無理にこじると、ツメが欠けます。

  1. キー側面の黒いギザギザ部分(リリース)をスライドさせ、内蔵の金属メカニカルキーを引き抜く
  2. いま抜いた穴とは反対側の小さな穴に、そのメカニカルキーの先端を差し込み、テコの要領で裏ぶたを浮かせる(「パコッ」と外れます)
  3. 入っている電池の個数(1個か)を確認する。次に同じ個数を買えば失敗しません
  4. 古い CR2025 を取り出す。外す前に**+面がどちら向きか覚えておく**
  5. 電池が固くて外れないときは、セロハンテープを電池に貼り付けて引っ張ると簡単に持ち上がります
  6. 新しい CR2025 を、外したときと同じ向き(+面を表側)にしてはめ込む
  7. 裏ぶたを「パチッ」と音がするまで閉じ、メカニカルキーを元の穴に戻す
  8. ドアのそばで施錠・解錠して動作確認する

電池交換後の再設定は不要で、すぐに使えます。


間違えやすい電池の型番(CR2025・CR2032・CR2016) {#型番の間違い}

型番 直径×厚さ W168での可否
CR2025 20.0mm × 2.5mm ✅ 正解(これを買う)
CR2032 20.0mm × 3.2mm ❌ 厚すぎてフタが浮く・接触不良
CR2016 20.0mm × 1.6mm ❌ 薄くて接触不良

3つとも直径20mmで棚では見分けづらく、末尾の数字(25 / 32 / 16)を読み違えると入っても接触しません。古い電池を外したら、その刻印(CR2025)を見てから同じ型番を買うのが確実です。


交換しても反応しないとき {#反応しないとき}

電池を替えたのに反応しない場合、「故障」と決める前に次の順で確認します。

  1. 電池の向き:+面が表側(外した時と同じ向き)になっているか。最も多い原因です
  2. 個数不足:本来2個入る個体に1個しか入れていないなど、個数が合っているか
  3. 型番違い:厚いCR2032や薄いCR2016を入れていないか。ガタついていたら型番違いの可能性大
  4. 裏ぶたの収まり:最後まで「パチッ」と閉じているか

ここまで確認しても無反応なときでも、**スマートキーをエンジンスタートボタンに直接タッチさせる(所定位置に挿す)**とエンジンはかかる設計です。出先で立ち往生したときの保険として覚えておくと安心です。それでも改善しない場合は、キー本体の基板故障や登録切れの可能性があるため、ディーラーまたはメルセデス専門の整備工場へご相談ください。


よくある質問

Q. ディーラーに頼んだらいくらかかりますか? 電池代込みで330円程度〜、工賃を取られても1,000〜3,000円程度が目安です。作業は簡単なので、自分で行えば電池代だけで済みます。

Q. 初代W168は電池1個で合っていますか? W168は1個が一般的ですが、必ずフタを開けて実物の個数を確認してから買ってください。2代目W169は2個使う個体が多く、ここが混同しやすいポイントです。

Q. 電池の残量が少なくなったサインは? 施錠・解錠の反応が鈍くなります。反応が鈍ってきたら早めの交換が安心です。


まとめ

  • Aクラス W168型(初代)のキー電池は CR2025(直径20.0mm×厚さ2.5mm)
  • W168は1個が一般的、2代目W169は2個の個体が多い。フタを開けて個数を確認してから買う
  • 開け方は、メカニカルキーを抜いて反対の穴に差し込み裏ぶたを開ける(固い電池はセロハンテープで)
  • 反応しないときは、向き・個数・型番を確認。最後はスタートボタン直タッチで始動

このシリーズの完全ガイド

Mercedes DIY整備ガイド C/E/Aクラス W205/W213/W176 完全網羅 で、メルセデスで自分でできる整備作業を車種別にまとめています。