この記事でわかること


対象グレード

このページは Aクラス W169型(2004〜2012年式・2代目・3ドア/5ドア) に該当します。

  • A150 / A160 / A170 / A180 / A200
  • A160 CDI / A180 CDI / A200 CDI(ディーゼル)
  • A200 TURBO

ボディが3ドアでも5ドアでも、AMG的なグレードでも、W169世代のキーであれば電池の型番・交換手順は共通です。


基本情報

項目 内容
対象車種 Mercedes-Benz Aクラス W169型(2004〜2012年式)
電池の型番 CR2025(3V コイン形リチウム電池・直径20.0mm/厚さ2.5mm)
個数 2個使う個体が多い(フタを開けて要確認)
難易度 ★☆☆ 初心者でもOK
所要時間 約5分
費用 電池代のみ(2個で約400〜600円)
必要な工具 基本不要(内蔵のメカニカルキーで開けられます)

W169のキー電池は CR2025 です。ポイントは、この世代は CR2025 を2個重ねて使う個体が多いこと。1個しか買わずに開けて「足りない」と気づくケースが多いので、最初から2個用意しておくと安心です。


先代W168との違い:なぜ個数を間違えやすいのか {#世代の違い}

「Aクラスのキー電池交換」で調べると、初代W168と2代目W169(このページ)の情報が混ざります。年式とキー形状でまず自分の車を確定させてください。

世代 年式の目安 電池 見分け方
W168(先代) 1997〜2004 CR2025 1個が一般的 初代。背の高いトールボディ
W169(このページ) 2004〜2012 CR2025 2個の個体が多い 2代目。低くワイドに

ここが落とし穴です。先代W168は1個、2代目W169は2個という個体差があるため、「Aクラスは1個」という先代の感覚で来た方が、W169で1個しか買わずに足りなくなります。逆も同様で、知人のW169情報で「2個」と思い込み、W168に2個分買っても1個しか使いません。

確実なのは、フタを開けて実際の個数を見てから同じ数を買うことです。先代をお探しの方はMercedes-Benz Aクラス W168 スマートキー電池交換 CR2025をご覧ください。


用意するもの

電池(CR2025)×2個

コンビニ・スーパー・100円ショップ・家電量販店で手に入ります。W169は2個使う個体が多いので、3個入りなどのパックを1つ買えば、本体2個+予備で過不足なくまかなえます。確実に使いたいならパナソニック・マクセルなどの国産ブランドが安心です。

工具

基本的に不要です。内蔵のメカニカルキー(緊急用の物理キー)を使います。電池が固くて指で外せないとき用に、細いマイナスドライバー(眼鏡用の精密ドライバー)を1本用意しておくと確実です。


交換手順:メルセデス共通の「反対の穴」に差す方式 {#交換手順}

W169のキーは、メカニカルキーを“反対側の穴”に差し込んで裏ぶたを開けるのが正しい手順です。マイナスドライバーで合わせ目を無理にこじると、ツメが欠けます。

  1. キー側面の黒いギザギザ部分(リリース)をスライドさせ、内蔵の金属メカニカルキーを引き抜く
  2. いま抜いた穴とは反対側の小さな穴に、そのメカニカルキーの先端を差し込み、テコの要領で裏ぶたを浮かせる(「パコッ」と外れます)
  3. 入っている電池の個数(多くは2個)を確認する。重なっている向きも覚えておく
  4. 古い CR2025 を取り出す。外す前に**+面がどちら向きか覚えておく**
  5. 電池が固くて外れないときは、セロハンテープを電池に貼り付けて引っ張ると簡単に持ち上がります
  6. 新しい CR2025 を、外したときと同じ向き・同じ枚数(+面を表側)にしてはめ込む
  7. 裏ぶたを「パチッ」と音がするまで閉じ、メカニカルキーを元の穴に戻す
  8. ドアのそばで施錠・解錠して動作確認する

2個使う場合は、片方だけ新品にせず両方とも同時に新品へ替えてください。古い電池と新品を混ぜると、弱った方に引っ張られて寿命が短くなります。電池交換後の再設定は不要で、すぐに使えます。


間違えやすい電池の型番(CR2025・CR2032・CR2016) {#型番の間違い}

型番 直径×厚さ W169での可否
CR2025 20.0mm × 2.5mm ✅ 正解(これを2個)
CR2032 20.0mm × 3.2mm ❌ 厚すぎてフタが浮く・接触不良
CR2016 20.0mm × 1.6mm ❌ 薄くて接触不良

3つとも直径20mmで棚では見分けづらく、末尾の数字(25 / 32 / 16)を読み違えると入っても接触しません。古い電池を外したら、その刻印(CR2025)を見てから同じ型番を買うのが確実です。


交換しても反応しないとき {#反応しないとき}

電池を替えたのに反応しない場合、「故障」と決める前に次の順で確認します。

  1. 個数不足:2個入る個体に1個しか入れていないか。W169で最も多い原因です
  2. 電池の向き:+面が表側(外した時と同じ向き)になっているか
  3. 型番違い:厚いCR2032や薄いCR2016を入れていないか。ガタついていたら型番違いの可能性大
  4. 裏ぶたの収まり:最後まで「パチッ」と閉じているか

ここまで確認しても無反応なときでも、**スマートキーをエンジンスタートボタンに直接タッチさせる(所定位置に挿す)**とエンジンはかかる設計です。出先で立ち往生したときの保険として覚えておくと安心です。それでも改善しない場合は、キー本体の基板故障や登録切れの可能性があるため、ディーラーまたはメルセデス専門の整備工場へご相談ください。


よくある質問

Q. CR2025は本当に2個必要ですか? W169は2個使う個体が多いですが、まれに仕様が異なる個体もあります。必ずフタを開けて実物の個数を確認してください。3個入りのパックを1つ買っておけば、2個使う個体でも予備込みで足ります。

Q. ディーラーに頼んだらいくらかかりますか? 電池代込みで600円程度〜、工賃を取られても1,000〜3,000円程度が目安です。作業は簡単なので、自分で行えば電池代だけで済みます。

Q. 片方だけ新品にしてもいいですか? 2個使う場合は、両方とも同時に新品へ替えてください。新旧を混ぜると弱った方に足を引っ張られ、すぐにまた交換が必要になります。


まとめ

  • Aクラス W169型(2代目)のキー電池は CR2025を2個使う個体が多い
  • 先代W168は1個。この個数差が一番の落とし穴なので、フタを開けて確認してから買う
  • 開け方は、メカニカルキーを抜いて反対の穴に差し込み裏ぶたを開ける(固い電池はセロハンテープで)
  • 2個使う場合は両方同時に新品へ。反応しないときはまず個数を確認

このシリーズの完全ガイド

Mercedes DIY整備ガイド C/E/Aクラス W205/W213/W176 完全網羅 で、メルセデスで自分でできる整備作業を車種別にまとめています。