この記事でわかること


対象グレード

このページは 5シリーズ ツーリング(G31型・2017年式〜) のワゴンに該当します。

  • 520i ツーリング / 530i ツーリング / 540i ツーリング
  • 530e ツーリング(プラグインハイブリッド)
  • 520d ツーリング / 530d ツーリング / 540d ツーリング
  • M550d xDrive ツーリング / M5 ツーリング / M5 Competition ツーリング

セダンの兄弟車G30と同じ細身でフラットな新世代キーを使うため、電池の型番・開け方はセダンと共通です。なお、車内に置く液晶画面付きの「ディスプレイキー」を併用している場合、そちらは充電式で電池交換の対象外です。


基本情報

項目 内容
対象車種 BMW 5シリーズ ツーリング G31型(2017年式〜)
電池の型番 CR2032(3V コイン形リチウム電池・直径20.0mm/厚さ3.2mm)
難易度 ★☆☆ 初心者でもOK
所要時間 約3分
費用 電池代のみ(約200〜400円)
必要な工具 不要(爪や薄いコインで開けられます)

G31世代の通常キー(黒い細身のキー)の電池は、世の中でもっとも普及しているCR2032です。ホームセンター・100円ショップ・コンビニ・家電量販店のどこでも手に入ります。


先代5シリーズ ツーリングとの違い:世代で電池が変わる {#世代の違い}

BMWのスマートキーは世代ごとに電源方式と電池が違います。5シリーズ ツーリングで多い失敗が、先代の感覚でCR2450を買ってきてしまうことと、液晶のディスプレイキー(充電式)と通常キーを混同することです。

世代 年式の目安 キーの形・電池
F11(先代ツーリング) 2010〜2017 黒い角丸の一体型キー・CR2450(厚さ5.0mm)
G31(このページ)通常キー 2017〜 細身フラットキー・CR2032(厚さ3.2mm)
G31 ディスプレイキー 2017〜 液晶画面付き・充電式(電池交換不可)

つまり、先代F11ツーリングから乗り換えた方が「うちの5シリーズはCR2450」と覚えていると、G31の通常キーにはふた回り大きいCR2450は入りません(G31はCR2032)。また、液晶画面が付いたディスプレイキーは充電式なので、開けてもコイン電池は入っていません。コイン電池を交換するのは画面のない黒い細身のキーのほうです。

見分け方は、薄くフラットで液晶のない黒いキーならG31通常キー=CR2032、ぼってり厚い角丸ならF11=CR2450です。年式が2017年以降なら基本的にG31です。一番確実なのは、一度開けて中の電池の刻印(CR2032)を見ることです。


用意するもの

電池(CR2032)

入手性は抜群です。100円ショップ・コンビニでも売っていますが、確実に使いたいならパナソニック・マクセルなどの国産ブランドが安心です。長期在庫品は電圧が落ちていることがあるため、パッケージの使用推奨期限も軽く確認しておくとなお安心です。

工具

基本的に不要です。キー内蔵の金属メカニカルキー(緊急用の物理キー)を抜いた跡や、裏ぶたの縁に爪・薄いコインを当てて開けられます。心配な方は眼鏡用の細いマイナスドライバーを1本用意しておくと確実です。


交換手順:工具なしで開けるG31の通常キー {#交換手順}

G31の通常キーは薄くフラットで、裏ぶたをスライド/こじ開けて外すタイプです。表面のピアノブラック部分は傷が目立ちやすいので、金属工具で表を擦らないよう注意します。

  1. キー側面または背面のリリースボタンを押し、内蔵の金属メカニカルキーを引き抜く
  2. メカニカルキーを抜いた跡の溝(または裏ぶたの縁)に爪か薄いコインの端を当て、てこの要領で裏ぶたを少しずつ浮かせて外す
  3. 古いCR2032を取り出す。外す前に**+面(型番が書いてある面)がどちら向きか覚えておく**
  4. 新しいCR2032を、+面を上(裏ぶた側)に向けてはめ込む
  5. 裏ぶたを元の位置に「カチッ」と音がするまで戻す
  6. メカニカルキーを差し戻し、ドアのそばで施錠・解錠して動作確認する

合わせ目を浮かせるときは1か所に力を集中させず、全体を均等に動かすと薄いツメが折れにくいです。表のピアノブラックにドライバーを当てると傷が残るので、作業は必ず裏側の溝から行ってください。


間違えやすい電池の型番(CR2032・CR2450・CR2025) {#型番の間違い}

5シリーズ ツーリングで多いトラブルが型番違いの電池を買ってくることです。型番の数字は寸法を表していて、最初の2桁が直径、後ろ2桁が厚さ(mm単位)です。G31通常キーのCR2032は、先代F11のCR2450とは大きさがまったく違います。

型番 直径×厚さ G31通常キーでの可否
CR2032 20.0mm × 3.2mm ✅ 正解(これを買う)
CR2450 24.5mm × 5.0mm ❌ ふた回り大きく入らない・先代F11の型番
CR2025 20.0mm × 2.5mm ❌ 直径は同じだが薄くて接触不良

特にBMW乗りは先代F11のCR2450と混同しやすいので要注意です。直径が同じCR2025(厚さ2.5mm)も、棚で隣り合っていて取り違えやすい型番です。「20」だけで判断せず、末尾まで(2032)確認してください。古い電池を外して刻印(CR2032)を確かめてから買うのが一番確実です。


交換しても反応しないとき {#反応しないとき}

電池を替えたのに反応しない場合、あわてて「故障」と決めつける前に次の順で確認します。

  1. 電池の向き:+面が上(裏ぶた側)になっているか。最も多い原因です
  2. そもそも充電式キーではないか:液晶画面付きのディスプレイキーは充電式で、コイン電池は入っていません。交換対象は黒い細身の通常キーです
  3. 型番違い:CR2032ではなく薄いCR2025を入れていないか(ガタついていたら型番違いの可能性大)
  4. 裏ぶたの収まり:ぶたが最後までしっかり閉じているか
  5. 電池残量:新品でも長期在庫品は電圧が落ちていることがあるので、別の新品で試す

ここまで確認しても無反応なときでも、スマートキーをエンジンスタートボタンに直接タッチさせるとエンジンはかかる設計です(電池が弱っていても始動できる応急手段。ボタンにキーを密着させた状態でスタートを押す)。出先の保険として覚えておくと安心です。それでも改善しない場合は、キー本体の基板故障やリモコン登録(同期)が外れている可能性があります。BMWのスマートキーは電池切れ以外にも反応しない原因が複数あるため、原因の切り分けはBMW スマートキーが反応しない・電池交換だけじゃ直らない時の原因5つと対処法も参考にしてください。


よくある質問

Q. ディーラーに頼んだらいくらかかりますか? 電池交換だけなら工賃込みで1,000〜3,000円程度が目安です。作業自体は簡単なので、自分で行えば電池代(200〜400円)だけで済みます。

Q. セダン(G30)とキーは同じですか? はい。兄弟車のセダンG30と通常キーは共通で、電池はCR2032、手順も同じです。

Q. 液晶画面付きのキー(ディスプレイキー)の電池はどうやって替えるの? ディスプレイキーは充電式で、コイン電池は入っていません。付属のワイヤレス充電トレイやUSBで充電します。電池交換が必要なのは黒い細身の通常キーのほうです。

Q. スペアキーも一緒に替えるべきですか? 普段使わないスペアキーも同じように弱ります。CR2032は複数個入りで売っているので、2本まとめて替えておくと安心です。


まとめ

  • 5シリーズ ツーリング G31型の通常キー(黒い細身キー)の電池は CR2032(20.0mm×3.2mm・100均やコンビニで200〜400円)
  • 先代F11は CR2450(24.5mm×5.0mm)。世代の取り違えに注意(大きさが別物)
  • 液晶のディスプレイキーは充電式でコイン電池なし。交換するのは黒い細身キー
  • 電池の向きは外す前に覚えて、+面を上にして戻す

このシリーズの完全ガイド

BMW DIY整備ガイド 3シリーズ・X3・X5 車種別メンテナンス【2026年版】 で、BMWで自分でできる整備作業を車種別にまとめています。


🛠️ BMW スマートキーの作業に1本あると安心:精密ドライバー

G31の通常キーは基本工具なしで開きますが、合わせ目が硬い個体や、他のBMW(底面に小ネジがあるタイプ)も触る方は、精密ドライバーが1本あると確実です。VESSEL TD-56 精密ドライバー6本セットは +0/+00/−0.9/−1.2/−1.8/−2.3 の6サイズ入りで、BMW/MINI/Mercedes/フォルクスワーゲンのスマートキーに幅広く対応できる定番です。一度買えば長く使える買い置き品です。

💡 ポイント:刃先が摩耗した家庭用ドライバーで無理にこじると、キーのツメや表面を傷つけてディーラー修理5,000〜10,000円コースになることも。精密ドライバー1本(1,500円程度)の備えで防げます。