結論:輸入車の買取相場の目安

目安は中古車の販売価格の約7割
輸入車の平均は3年落ちで新車の約40%・5年で約30%(人気SUVだけ別格)。
メーカー別の実例は、すぐ下の表へ。

読者 輸入車を手放すか考え中の人 知りたいこと 業者に会う前の「いくらになるか」 所要 3分

↓ 売る手順や業者選びではなく、この記事は「相場の数字そのもの」に絞って書きます。

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この記事の目次5項目

なぜ検索しても「10万〜510万円」みたいな答えしか出てこないのか

「輸入車 買取 相場」で検索すると、たとえば「BMW 3シリーズの買取相場:10.0万〜510.6万円」といった、幅が広すぎて使えない数字が並びます(出典: おいくらマガジン)。そして記事の結論はどれも「正確な金額は査定に出して確かめましょう」。

これは書き手が意地悪なのではなく、買取価格が年式・走行距離・グレード・色・修復歴で本当に大きく動くからです。ただ、売る側の人間から言わせてもらうと、査定に出す前に「桁と水準の当たり」を付けることは十分できます。この記事では、公表されている実例の数字と、私たち買取る側が値段をどう決めているかの仕組みを出します。当たりの付け方が分かれば、安く買い叩かれることも減ります。

メーカー別 買取実例(公表データ)

まず、一括査定サイトが公表している実際の相場実例です(出典: カービュー車買取 車種別買取相場ページ)。

メーカー・車種 年式 走行距離 買取相場の実例
メルセデス・ベンツ Eクラス 2011年 11〜12万km 52万円
メルセデス・ベンツ CLS 2015年 2.5〜3万km 300万円
BMW 3シリーズ 2008年 15万km超 58万円
アウディ A4 2013年 2.5〜3万km 215万円
アウディ A4アバント 2022年 2.5〜3万km 311万円
フォルクスワーゲン ゴルフ 2018年 4〜4.5万km 130万円
フォルクスワーゲン ポロ 2018年 2.5〜3万km 75万円
MINI クーペ 2016年 6.5〜7万km 112万円
ボルボ V70 2007年 6.5〜7万km 50万円
プジョー 307CC 2006年 3.5〜4万km 70万円
フィアット 500 2016年 9〜10万km 50万円

もう少し新しい成約例も出ています(出典: 車高く売れるドットコム公表の成約事例・2025年12月〜2026年2月)。

車種 年式・走行距離 成約額
メルセデス・ベンツ C200 2023年・1.1万km 470万円以上
メルセデス・ベンツ GLC220d 2017年・8.6万km 210万円以上
BMW iX 2023年・0.8万km 450万円以上

この2つの表から読み取れる相場観は、次の3つです。

  • 10年落ち・10万km超になると、どのメーカーもおおむね50万円前後の水準に集まってくる(Eクラスでも3シリーズでもV70でも同じ)
  • 3〜5年落ち・低走行なら新車価格の4〜6割が見えてくる(2018年ゴルフ130万円・2013年A4 215万円)
  • 高年式・低走行のSUVと人気車は別世界(2023年C200が470万円以上)

つまり「輸入車だから安い」のではなく、どの水準にいる車かで桁が変わる。ご自身の車の年式と走行距離を上の表に当てはめると、業者に会う前の当たりが付きます。

思っていたより安かった、という人も多いはずです。ここで大事なのは、1社の言い値で決めないこと。輸入車は次の章で書くとおり業者によって「得意・不得意」の差が国産車より大きく、同じ車で数十万円変わることが普通にあります。

広告愛車の買取査定

まだ走る車なら、売り方しだいで値がつきます

  • 査定はどれも無料・数分の入力で申込み完了
  • 3タイプの売り方から、向いているものを選べる

業者からの電話ラッシュを避けて高値を狙いたい人

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急いで現金化したい・店舗で対面完結したい人

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まず幅広い業者の査定額を見比べたい人

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※どれが優れているというものではなく、売り方の好みや急ぎ具合で向き不向きが分かれます。査定額は車両の状態・年式・走行距離・時期により異なります。

なぜ輸入車の査定は安くなりがちなのか(買取る側の本音)

私は現役で輸入車の販売店を経営しています。買取る側として、値段がどう決まるかの仕組みをそのまま書きます。

理由1: 次に買う人が少ない(再販ルートが狭い)

買取価格の正体は「その車を次にいくらで誰に売れるか」から逆算した金額です。国産の人気車なら次の買い手はすぐ見つかりますが、輸入車のセダンやハッチバックは探す人自体が少ない。買い手が少ない車は、業者間の中古車オークション(業者だけが参加する卸売市場)でも安くしか売れません。だから買取もその分安くなります。

理由2: 売れるまで店に置いておくリスクが重い

中古車は店頭に並べてから売れるまでの間も、値段が下がり続けます。輸入車は売れるまでの期間が読みにくいうえ、在庫している間に故障が出れば修理代は店持ち。輸入車は部品代も工賃も高いので、このリスク分をあらかじめ査定額から引いておく必要があります。「壊れたら高くつく車」は、買取る側から見ると「安全マージンを大きく取る車」なんです。

理由3: 例外的に「高く売れる輸入車」がある

逆に、次の買い手が世界中にいる車は話が別です。3年落ちの残価率の目安で言うと、ジープ ラングラーが80〜83%、メルセデス・ベンツ Gクラスが78〜82%、ランドローバー ディフェンダーが76〜80%、ポルシェ911が73〜78%(出典: GOOD DEAL コラム)。ガリバーの直近6ヶ月の取引データでも、ポルシェ911の残価率は81〜127%と、新車価格を超える例まであります(出典: ガリバー リセールバリューランキング)。

これらに共通するのは、世界的に指名買いされていて、海外への再販ルートまであること。買い手が多い車は強気で買い取れる。仕組みは全部これで説明がつきます。

自分の車の相場に当たりを付ける3ステップ

査定に出す前に、自宅でここまでできます。

  1. 同じ条件の売り物を検索する: 中古車サイトで「自分の車と同じ車種・年式・近い走行距離」の販売価格を調べる
  2. 販売価格から2〜4割引く: 買取価格は販売価格の6〜9割・平均7割前後が一般的とされます(出典: グーネット買取コラム)。店の販売価格には経費・保証・利益・在庫リスク分が乗っているためです。輸入車は理由2の在庫リスクが重いぶん、この範囲の下側(6割前後)に寄りやすい、というのが売る側の実感です
  3. 幅を持って見る: 修復歴あり・不人気色・車検切れ間近なら下振れ、人気グレード・記録簿完備・ワンオーナーなら上振れ

たとえば同条件の売り物が200万円で並んでいるなら、買取の当たりは120〜180万円。輸入車の型落ちなら下側の120〜140万円から交渉が始まると見ておくと、大きくは外しません。ここまで分かっていれば、極端に安い見積もりが来たときに「相場と離れていませんか」と言えます。

なお、10万kmを超えている車は上の表のとおり値段の付き方が変わります。過走行車の考え方は過走行の外車はまだ売れる 10万km超の査定と廃車の分かれ目に分けて書きました。

高く売るために、この記事から持ち帰ってほしいこと

  • 輸入車全体の平均は3年落ちで約40%・5年落ちで約30%(出典: 買取専門店First コラム)。ただし二極化していて、世界で指名買いされるSUV・スポーツは70%超、量販セダン・ハッチは平均以下
  • 10年落ち10万km超はメーカー問わず50万円前後の水準に収れんする。逆に言えば、その手前で売るかどうかが金額を分ける
  • 買取価格の正体は「次に誰にいくらで売れるか」の逆算。業者ごとに再販ルートが違うから、査定額は業者で数十万円変わる。1社の言い値で決めない

売り時の考え方は外車を手放すベストタイミング、ディーラー下取りとの差はディーラー下取りは損 査定差30万を実額で公開、そして具体的な売り方の手順と業者選びは外車の買取・査定 高く売るコツと業者選びにまとめています。相場の数字はこの記事、売り方はあちら、という分担です。

この記事の出典: カービュー車買取 車種別買取相場ページ/車高く売れるドットコム公表の成約事例(2025年12月〜2026年2月)/買取専門店First コラム(輸入車の平均残価率)/GOOD DEAL コラム(3年落ち残価率ランキング)/ガリバー リセールバリューランキング(直近6ヶ月取引データ)/グーネット買取コラム(買取価格と販売価格の割合)


この記事は、現役・輸入車販売店オーナーの私が、買取る側として値段を決めている仕組みと公表されている相場データをもとに、「査定に出す前に数字の当たりを付けたい人」向けに書いたものです。 — 経営者(現役販売店オーナー)