結論: ディフェンダーのエアサスは「保証が残っているか」を先に確認。自費なら1本15万〜25万円の例も

必要な部品はこれ推奨品へ

① まず確認すること

新車保証(登録から3年・または10万km)や延長保証が残っているか。残っていれば、無償で直せる可能性があります。

② 自費で大きいのはこの3つ

  1. 空気ばね(エアスプリング)1本 … 15万〜25万円の例
  2. 空気を送るポンプ(コンプレッサー) … 20万〜35万円の例
  3. 空気の通り道を切り替える部品(バルブブロック) … 10万〜18万円の例

③ これだけは危険

車高が大きく下がったまま戻らない・警告が消えないときは、遠出をせずに点検へ。

④ エアサスではないディフェンダーもある

グレードや注文時の装備によっては、金属のばね(コイル)の車です。まず自分の車がどちらかを確かめてください。

この記事の目次全13項目

3秒早見表: 部位ごとの修理代

部位よくある症状修理代の目安
急ぎ空気ばね(エアスプリング)一晩で片側だけ車高が下がる1本 15万〜25万円の例
早めにコンプレッサー(空気を送るポンプ)車高が上がるのが遅い・作動音が長い・異音20万〜35万円の例
早めにバルブブロック(空気の切り替え部品)特定のタイヤだけ高さが合わない10万〜18万円の例
早めに車高センサー車高がちぐはぐ・警告が出る5万〜10万円の例
急ぎいくつも同時に交換漏れを長く放置した50万円を超える例

緊急度の目安: 🔴=走り続けずすぐ点検 / 🟡=放置すると被害が広がる。早めに点検

★金額は、ディフェンダーのオーナーや高級車の情報サイトがまとめた修理代の目安です(出典は記事末)。部品の選び方と頼み先で大きく変わるため、必ず実車で見積もりを取ってください。

まず確認: あなたのディフェンダーはエアサス?

この記事は、2020年から日本で売られている現行のディフェンダーの話です。現行のディフェンダーは、年式・グレード・注文時の装備で、空気の力で車体を支えるエアサスの車と、金属のばね(コイル)の車に分かれます。

  • 発売されたころ(2020年)は、110はエアサスが標準で、90はいちばん下のグレードが金属のばねでした
  • その後の年式では、下のグレードは金属のばねが標準で、「エアサスペンションパック」を注文した車だけがエアサスという例があります。上のグレード(X・XSエディションなど)はエアサスが標準です

エアサスの車は、乗り降りのときに車高を約4cm下げたり、悪路で上げたりできます。車高を変えられる車はエアサスです。はっきりしないときは、車検証の車台番号を販売店に伝えると確かめられます。

→ 次にすること: エアサスの車なら、この先を読み進めてください。金属のばねの車なら、この記事の故障は起きません。

警告が出たら: この順番で確かめる

  1. 安全な場所に止めて、車の外から車高を見る。片側や前後が大きく下がっていないか
  2. 大きく下がっていなければ、近くの販売店か整備工場まで移動する。高速道路や遠出は避ける
  3. 大きく下がっているときは、無理に走らず、販売店かロードサービスに相談する

走行中に警告が出て車高が変わらなくなり、エンジンをかけ直したら直った、という持ち主の記録もあります。ただ、エアサスの部品が壊れていなくても、電気の不具合で同じ警告が出ることがあると、販売店から説明されています。消えたとしても、一度点検を受けてください。

保証が残っていれば、まず無償の修理を相談

  • ランドローバーの新車保証は、新車の登録から3年間または100,000kmです(ランドローバー公式サイト)
  • 有料の新車延長保証に入っていれば、その期間も保証修理の対象になりえます。期間と条件は販売店で確認してください
  • オーナーの解説記事でも、エアサスは延長保証の期間内なら実質無償で直るケースが多いとされています

2026年9月の時点で、2023年9月より前に登録した車は、新車保証の3年がもう過ぎています。中古で買った車は、買った店の保証が残っていないかも確かめてください。あわせて、リコールや無償の修理が出ていないかを、車台番号で販売店に確認しておくと安心です。

→ 次にすること: 保証書(メンテナンスノート)と車検証を用意して、販売店に連絡する。

修理代は、どの部品が壊れたかで大きく変わる

エアサスは「空気ばね×4本」「空気を送るコンプレッサー」「空気の通り道を切り替えるバルブブロック」「車高を測るセンサー」の組み合わせです。

  • 空気ばね: ゴムの袋が傷んで空気が漏れると、車高が片側から下がります。交換は1本15万〜25万円という解説があります
  • コンプレッサー: 漏れを放置すると、空気を送り続けるポンプに負担がかかります。交換は20万〜35万円という解説があります
  • バルブブロック・車高センサー: バルブブロックは10万〜18万円、車高センサーは5万〜10万円の例があります
  • まとめて壊れた場合: いくつもの部品を同時に交換して、50万円を超えた例もあります

見積もりを受け取ったら、「どの部品が原因と診断したか」「漏れている場所を確かめたか」を聞いてください。原因がはっきりしないまま高い部品から交換すると、遠回りになることがあります。

頼み先: 保証があればディーラー、なければ専門店の見積もりも

頼み先 向いている人
ランドローバー正規ディーラー 保証が残っている人。純正部品で直したい人
ランドローバーに強い輸入車の専門店 保証が切れた人。費用を比べたい人

エアサスの診断には、ランドローバーに対応した専用の診断機が必要です。対応していない整備工場もあるので、依頼の前に確かめてください。海外では、現行ディフェンダー用の社外品の空気ばねや部品も売られています。社外品を使えるかどうかは、専門店に相談してください。

輸入車に対応した工場の探し方は輸入車対応の修理工場を探すにまとめています。

見積もりが高いときは、直すか売るかを数字で比べる

保証が切れていて、いくつもの部品の交換で数十万円の見積もりが出たら、「直して乗り続ける」と「今の状態で売る」を並べて比べてから決めても遅くありません。

車の価値に対して修理代がどのくらいなら直すべきかの目安は、レンジローバー エアサス修理費用 部位別相場と直す前の判断で説明しています。

自分でできること: 早く気づくこと、警告の中身を知ること

エアサスの部品の交換は、専用の設備と診断機がないとできません。オーナーにできるのは、早く気づいて被害を広げないことです。

  1. 朝、車のまわりを一周して、片側だけ下がっていないかを見る
  2. 車高が上がるまでの時間や、ポンプの音がいつもと違わないかを気にする
  3. 警告が出たら、診断機で故障コード(故障の中身を示す番号)を読んでおく

故障コードがわかれば、見積もりのときに話が早くなります。ディフェンダーに対応した機種を選んでください。機種の選び方は外車OBD2診断機の選び方へ。

※車種や年式によって、使えない機能があります。買う前に、現行ディフェンダー(2020年〜)で使いたい機能に対応しているかを販売元に確認してください。

よくある質問

Q. エアサスの警告が出たまま走っていい? A. 車高が普段どおりなら、近くの工場までゆっくり移動して点検を受けてください。大きく下がっているときは、足回りやタイヤを傷めるので走らないでください。

Q. 保証が切れていたら、全部自費? A. 延長保証や、中古で買った店の保証が残っていれば対象になることがあります。まず保証書を確認してください。

Q. 空気ばねは、壊れた1本だけ交換でいい? A. 1本だけの交換もできます。残りも同じ年数を使っているので、点検の結果とあと何年乗るかで決めてください。

Q. 自分の車がエアサスか、どう見分ける? A. 車高を上げ下げできる車はエアサスです。わからなければ、車台番号を販売店に伝えて確かめてください。

まとめ: 保証の確認 → 部品の特定 → 見積もりの比較

  • まず新車保証・延長保証と、リコールや無償修理の有無を確かめる
  • 修理代は、空気ばね1本15万〜25万円、コンプレッサー20万〜35万円の例がある
  • 見積もりでは「どの部品が原因か」を確かめ、保証が切れていれば専門店とも比べる

出典

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