結論: 3008はまず「リコール」、次に「ディーゼルの排ガスの装置」を見る

必要な部品はこれ推奨品へ

① まず確認すること

車台番号でリコールの実施状況を確かめる。2代目のディーゼル(GT BlueHDi)は、エンジンの制御・すすのフィルター(DPF)・尿素まわりのリコールが、2018〜2026年に6件出ています。

② 自費で大きいのはこの3つ

  1. 尿素(AdBlue)のタンク … 13.6万〜17万円の例
  2. すすのフィルター(DPF) … 15万〜40万円の例(リコールの対象なら無償)
  3. エアコンのコンプレッサー … 15万〜40万円

③ これだけは危険

油圧や水温の警告、尿素の「あと○kmで始動できなくなる」表示。この3つは走り続けずに点検へ。

④ 「エンジン故障:要修理」と出たら

走ってよいかの判断はプジョー「エンジン故障:要修理」の原因と対処にまとめています。

この記事の目次全15項目

3秒早見表: 故障しやすい箇所と修理代

故障箇所修理代の目安対象
急ぎすすのフィルター(DPF)リコールの対象なら無償 / 交換15万〜40万円の例2代目のディーゼル
急ぎ尿素(AdBlue)のタンク・ポンプ13.6万〜17万円の例ディーゼル
早めに燃料を送る装置(噴射ポンプ・インジェクター)30万〜40万円の例ディーゼル
早めにエアコンのコンプレッサー15万〜40万円全車
早めに発電機(オルタネーター)約20万円の例全車
急ぎ走行用の電池・インバーター約82万円の例HYBRID4(プラグインハイブリッド)

緊急度の目安: 🔴=走り続けずすぐ点検 / 🟡=放置すると被害が広がる。早めに点検

★金額は、部品商・整備工場の解説と、オーナーの修理の記録に基づく目安です(出典は記事末)。尿素のタンクとDPFの金額には、プジョー308・308SWの例を含みます。頼み先や部品の選び方で大きく変わるため、必ず実車で見積もりを取ってください。

※走行中に油圧や水温の警告が出たら、走り続けずに安全な場所へ止めてください。

まず世代とエンジンを確認: 見る場所はエンジンで決まる

世代日本での発売主なエンジン先に見る所
初代2010年ごろ〜1.6Lガソリン(ターボ)油圧の警告・タイミングチェーン
2代目2017年〜1.6Lガソリン / 2.0Lディーゼル / プラグインハイブリッド(HYBRID4)ディーゼルはDPF・尿素のリコール / HYBRID4は電池と後輪の駆動軸のリコール
3代目2025年7月〜1.2Lガソリン+モーター(マイルドハイブリッド)燃料パイプのリコール

2代目は、車検証の型式で見分けられます。型式の最後が「AH01」(LDA-P84AH01・3DA-P84AH01)ならディーゼル、「P845G06H」ならHYBRID4です。

1.2Lガソリンのタイミングベルトのリコール(外-3566)は、208・2008・308などが対象で、3008は入っていません。

→ 次にすること: 車検証で型式と初度登録年月を確かめ、ディーゼルかどうかを確認する。

2代目のディーゼルは、リコールを先に確かめる

2代目のディーゼル(GT BlueHDi)には、次のリコールが届け出られています。対象の範囲は1件ずつ違うので、車台番号で確かめてください。

届出日番号起きるおそれ直し方
2018年11月7日外-2750冷却の異常を見つける制御の不備で、警告が出ずにオーバーヒートする制御の書き換え
2020年9月17日外-3090街乗りのあとに急加速すると、尿素の装置の故障と誤って警告灯が点く制御の書き換え
2021年6月3日外-3221DPFの中が高温になり、フィルターに亀裂が入る制御の書き換えとDPFの交換
2024年4月16日外-3795DPFの中の緩衝材の形が悪く、フィルターが過熱して亀裂が入るDPFを対策品に交換
2026年2月26日外-4144すすを燃やす掃除(再生)の間隔が合わず、フィルターが過熱して壊れる制御の更新と、DPFの点検・必要なら交換
2026年2月26日外-4145尿素の装置が壊れても、警告灯が点かない制御の更新

2026年2月の2件は対象が多く、3008だけで外-4144が5,163台(2018年7月〜2022年4月に輸入された一部)、外-4145が4,555台(2018年7月〜2023年3月に輸入された一部)です。とくに外-4145は「警告が出ないから大丈夫」とは言えない内容なので、案内が届いていなくても一度確かめてください。

リコールの一覧はプジョーの公式サイトにあります。持ち主の方は、車台番号を販売店に伝えて、対象かどうか・対策が済んでいるかを確かめてください。

→ 次にすること: 車検証を手元に置いて、販売店に「リコールの実施状況」を問い合わせる。

リコールの外で直すと: 尿素のタンクとDPFの修理代

尿素(AdBlue)のタンク

ディーゼルは、排ガスをきれいにするために尿素水(AdBlue)を使います。2019年式の3008のディーゼル(走行10万km超)では、「Engine fault : Repair needed」と「Emissions fault」の表示が出て、尿素を吹き付けるポンプの圧力が下がったため、タンクごと交換になった記録があります。この方は延長保証で無償でした。同じプジョーのディーゼルでは、308SWで工賃込み13.6万円、別の308SWで約17万円(部品12.3万円+工賃3万円余り)の例があります。

尿素の装置が壊れると、メーターに「あと○kmでエンジンを始動できなくなる」というカウントダウンが出ることがあります。まず尿素水を補充し、それでも消えなければ、カウントダウンが終わる前に点検へ。補充のやり方は外車ディーゼル アドブルー補充にまとめています。

すすのフィルター(DPF)

プジョー308(1.5Lディーゼル・2023年式)では、DPFの交換の見積もりが部品13万円+工賃2万円の約15万円でした(新車保証で無償)。3008のディーゼルでは30万〜40万円かかるという部品商の解説もあります。リコールの対象なら無償なので、見積もりの前に必ずリコールを確かめてください。すすが詰まったときの症状と対処は外車ディーゼルのDPF詰まりへ。

HYBRID4(プラグインハイブリッド)は、電池と後輪まわりのリコールを確認

届出日番号起きるおそれ直し方
2022年6月16日外-3432エンジンが失火したあと、回転が不安定になり止まる制御の書き換え
2022年11月22日外-3515後輪の駆動軸が折れ、異音とともに警告灯が点く制御の書き換えと、固定ナットの交換
2023年4月13日外-3600後輪の駆動軸のワッシャーが割れ、ABSが働かなくなるワッシャーを対策品に交換
2023年9月7日外-3675走行用の電池の異常を早く見つけられず、最悪は火災制御の更新
2023年12月5日外-3721電池のケースの底がさびて穴があき、水が入って止まる・最悪は火災水抜き穴の追加と、さび止め

保証の外で走行用の電池やインバーターを交換すると、約82万円かかるという部品商の解説があります。HYBRID4に乗っている方は、まずリコールの実施と、電池の保証が残っているかを販売店で確かめてください。

ガソリン車と初代で気をつけること

2代目のガソリン車(1.6L)にも、後席を留めるボルトの締め付け不足(外-3104・258台)など、台数の少ないリコールがあります。これも車台番号で確かめてください。

初代(1.6Lガソリン)では、走行約8.3万kmで「Engine oil pressure fault(油圧の異常)」が出て、タイミングチェーン一式やオイルポンプの部品を交換した整備工場の記録があります。油圧の警告が出たら、それ以上走らずに点検へ。オイルの量と種類はプジョー 3008/5008 オイル量で確認できます。

エアコン・発電機は、年数とともに出てくる

  • エアコンのコンプレッサー: 15万〜40万円。部品商は3008で30万〜40万円、買取店の解説はプジョー全般で15万〜20万円(エバポレーターも交換すると25万〜30万円)としています
  • 発電機(オルタネーター): 約20万円という部品商の解説があります。バッテリーの上がりが続いたら疑ってください

→ 次にすること: 夏の前にエアコンの効きを確かめ、冷えが弱いと感じたら早めに点検する。

頼み先: プジョーの診断機を持つ工場へ

3008のエンジンと部品は、同じグループのシトロエン・DSと共通です。ディーラー以外なら、プジョー・シトロエン・DSを扱う専門店が対応しやすいです。

  1. プジョーの診断機を持っているか
  2. ディーゼルのDPF・尿素の修理の実績があるか
  3. 中古部品や社外部品での修理に対応しているか

輸入車に対応した工場の探し方は輸入車対応の修理工場を探すにまとめています。

見積もりが車の価値に近いなら、直す前に売る選択も比べる

尿素のタンクやDPF、HYBRID4の電池で大きな見積もりが出たら、「直して乗る」と「修理の前に売って乗り換える」を数字で比べてください。

初代のように10年を超えた車で、ほかにも不具合が重なっているなら、廃車の買取も比べる候補になります。

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自分でできること: 早く気づいて、警告の中身を知る

DPF・尿素のタンク・電池の修理は、専用の設備がないとできません。オーナーにできるのは、早く気づくことです。

  1. 尿素水を切らさない(補充の目安の表示が出たら早めに)
  2. 警告灯が点いたら、診断機で故障コード(故障の中身を示す番号)を読む
  3. 指定の種類のオイルを使い、交換の間隔を延ばしすぎない

故障コードは、プジョーに対応した診断機で読めます。機種の選び方は外車OBD2診断機の選び方へ。

※車種や年式によって、使えない機能があります。買う前に、自分の3008で使いたい機能に対応しているかを販売元に確認してください。

よくある質問

Q. 3008は壊れやすいですか? A. 見る場所がはっきりした車です。ディーゼルはDPFと尿素まわり、HYBRID4は電池まわりのリコールを先に確かめ、細かい不具合に備えて予備費を用意しておくと安心です。

Q. 中古の3008を買うときに見る所は? A. リコールの実施状況と整備記録です。ディーゼルならDPFと尿素まわりの修理歴、HYBRID4なら電池のリコールの実施を確かめてください。

Q. 「Emissions fault」と出たら? A. 排ガスの装置の異常の表示です。尿素のポンプの不具合で「Engine fault」と一緒に出た例があります。尿素水を補充しても消えなければ点検へ。

Q. 3代目(2025年〜)にもリコールはある? A. 燃料パイプのナットの締め付け不足で燃料が漏れるおそれがあるとして、285台のリコール(外-4061)が出ています。車台番号で確かめてください。

まとめ: リコール → 尿素とDPF → 見積もりの比較

  • まず車台番号で、リコールの実施状況を確かめる(ディーゼルとHYBRID4はとくに)
  • 自費の修理は、尿素のタンク13.6万〜17万円、DPF 15万〜40万円が目安
  • 大きな見積もりは、直すか売るかを数字で比べてから決める

出典

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